ローリスクな局面とトレンドの転換点
こんにちは。元ディーラーの佐藤茂利です。
あなたは、大手の証券会社や金融会社から勧められた商品(銘柄)で残念な結果になったことはありませんでしょうか?
本日は、購入指標として視野に入れておきたい「企業価値を評価する尺度」について、過去の相場も交えてお話したいと思います。
3/20(水)の日経平均株価は2万1,608.92円で引けました。この週は2万1,500円を挟んで、“膠着状態”になりました。
年度末を控えて、「嵐の前の静けさ」と言ったところでしょうか。
個別銘柄では、それなりにトレンドが継続している銘柄もありますし、単なる短期のリバウンドのみで、反落してしまった銘柄もあります。
「早く利益確定し過ぎてしまった」
「評価益だったのに、利確のタイミングを逸してしまった」
「トレンドが発生しなかった」
・・・
等々、さまざまだと思います。相場ですから、仕方がありません。
すべてに勝つことはできませんし、一番重要なことは、
ローリスクな局面でエントリーすること、トレンドの転換点を狙うということです。
銘柄選びの重要指標とは
一般的な株式投資では、銘柄を選ぶ際に高配当利回りや、割安株など株価指標を基準にするやり方があります。
しかし、そのやり方で残念な結果になった経験をお持ちの個人投資家は、昔も今も変わらず、たくさんいます。
また、
・東証一部上場の優良銘柄だから
・老舗の有名企業だから
・自分が知っている企業だから
・大手だから
など、選ぶ条件を会社の規模や知名度で判断することがほとんどだと思います。
投資対象に安心感を持つためには、重要なポイントですし、さらに高配当銘柄なら長期投資に向いているとお考えになる個人投資家が多いのも事実です。
直近で、東京証券取引所が東証一部と二部、ジャスダック、マザーズの市場区分の見直しを検討している、という話題があります。
ご存じのかたも多いかと思いますが、こちらが記事になります。
▼市場区分見直しは激震 地銀・第二地銀の格下げも
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42677670Z10C19A3000000/
▼東証一部「上場基準の厳格化」が与える巨大衝撃降格企業が多数続出? 来年4月にも実施へ
https://toyokeizai.net/articles/-/267408
頭でっかちになり過ぎない方がいい
現在、少なからず、この思惑で株価変動に影響が出ている銘柄もあるようです。
時価総額に大きな差があっても、“東証一部上場”という「信用ブランド」は一緒なのですね。
時価総額は、業績だけではなく、将来の成長に対する期待も大きく、企業尺度や実力の部分を判断するポイントにもなります。
多くの企業としては、東証一部に上場することが“超一流企業”というステータスになるので、就職先なども東証一部上場企業を目指すのでしょう。
その知名度や社会的な信用力ですが、株式投資をする上で、その部分を重要視し過ぎると、残念な結果になることがあります。
例えば、現在世間を賑わしているレオパレス21(8848)ですが、東証一部上場銘柄です。
人気若手女優を使ったCMで知名度も高いのですが、株価は昨年の高値から1/5ほどになっています。
近年は他にも、東証一部上場企業で不正や不祥事を起こした大手優良企業がたくさんありましたね。
そこで働いてる人たちは優秀な人ばかりでしょう。しかし、消費者はいつも裏切られますし、投資家は大きな損害を被ることになります。
もう(何年も前から)『東証一部上場』=『安心企業』ではないということでしょうね。
あなたは大手の証券会社や金融会社から勧められた商品(銘柄)で残念な結果になったことはありませんでしょうか?
きっと、その時の判断基準が
・大手だから
・有名企業だから
・社会的に信用のある会社だから
など、商品とは直接関係のない理由で購入の判断をしてしまいます。
『東証一部銘柄しか投資対象としない』というのは問題ありません。
『高配当銘柄だから』というのもいいでしょう。
ただし、株価位置や相場局面を無視してエントリーした場合、期待どおりの結果にならないことが多いのです。
あなたは株式投資の判断基準として、何を一番重要視していますか?
株式投資を楽しく行なうためには、頭でっかちになり過ぎない方がいいのかもしれません。
今後も株式投資を愉しみましょう!
今日の相場格言 「相場は常識一遍にては不可なり」
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