相場と需給の関係とは

相場と需給の関係とは

こんにちは。元ディーラーの佐藤茂利です。

相場は期待(人気)で上げて、事実(結果)で売られることがあり、その時の需給が重要になってきます。

本日は「相場は需給や人気で形成される」ということを解説するために4月の相場を元に解説していきたいと思います。

 

4/24(水)の日経平均株価は2万2,200円で引けました。横這い状態で膠着という感じです。

ゴールデンウィークを挟んで、決算発表が活発になってきますが、業績動向は株価変動の大きな要因になります。

特に中長期のトレンドが継続している銘柄でも、この業績修正の内容によって、トレンドが簡単にひっくり返ります。

直近の業績修正では、その内容やそれまでの流れ、株価位置によって、明暗が分かれる銘柄が出てきています。

予想どおりの良い決算内容で、これまでのトレンドを引き継いで更に上昇する銘柄があれば、

逆に材料出尽くしという判断なのか、

利益確定と思われる売りで急反落する銘柄もあります。

 

相場は期待(人気)で上げて、事実(結果)で売られる

業績が悪くないのに売られるというのは、保有している投資家としては納得できないでしょう。

でも、これが相場なのです。

 

相場は期待(人気)で上げて、事実(結果)で売られることがあり、

その時の需給が重要になってきます。

過日も、信用倍率1倍以下のいわゆる『売り長』の銘柄のパフォーマンスが良くなっていました。

※売り長とは?

「信用取引」において、買い残より売り残が多い状態のこと。

 

下落予想から、株券を借りて空売りを仕掛けている投資家は、何れその株券を返却しなければなりません。

逆日歩の負担と損失の拡大を避けたい売り方の買い戻しによる踏み上げで、短期的に急上昇することがあるのです。

 

※逆日歩とは?

品貸料のこと

 

※踏み上げとは?

空売り投資家が損失覚悟の買い戻し(踏み)をすることで、株価が上昇すること

 

需給だけでは長期的なトレンドは継続しない

このチャンスを狙う投資家も多いのです。

テクニカル分析に頼り、上げ過ぎであるという判断から、高値圏にある銘柄を安易に空売りすると、思わぬ急騰に遭うこともあります。

この時の株価は、業績やアナリスト評価の目標株価などを、ほとんど考慮していない状態になります。

また、需給だけなので、買い戻しが一巡すると急反落する可能性もあります。

いわゆる

適正株価に徐々に戻るということです。

結局、需給だけでは長期的なトレンドは継続しないということになります。

目先(短期)投資家には、魅力的な話かもしれませんが、

中長期のトレンドフォロー投資である週1副業投資術ではあまり関係のない部分なのかもしれません。

個人投資家の皆さんの資産が今後も堅実に増えていくことを心よりお祈りいたします。

今日の相場格言
「需給はあらゆる材料に優先する」


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