相場で勝つための売買リズム
こんにちは。元ディーラーの佐藤茂利です。
相場で勝つためには、売買のリズムが大切です。
大幅安の日に手仕舞い売り(損切り)し、
大幅高の日に慌てて新規買いするようではリズムが合っていないことになります。
本日は「相場では売買のリズムが大切。」ということで、過去の相場を踏まえてお話していきます。
7/19(金)の日経平均株価は2万1,466.99円で引けました。
前日(7/18)は令和になって最大の下げ幅(422円安)となりましたが、19日はその下げを帳消しにする420円高と全業種が上昇する全面高で終わりました。
日足ベースで売買の判断をしてしている短期投資家の皆さんは、完璧に振り回された状態でしょうね。
18日にはネガティブな相場見通しも流れていましたし、
「ドイツ銀行系ファンドの解約売り」という噂レベルの情報もありました。
これが原因ならば、何か悪材料が出たわけではなく、需給的な影響が大きかったということになります。
目の前の急落による心理的な不安に耐えられず、
手仕舞い(損切り)した個人投資家は多かったのではないでしょうか。
リスク回避と後悔の投資心理
この前日(7/18)の時点では、リスク回避で最良の判断をしたはずですが、
19日が急反発となったことで余計な行動だったことになります。
結局、リスク資産を手仕舞いしたことによる不安を解消しただけで、結果論的には
「何故、損切りしてしまったのだろう」
「安いところを買うチャンスだったのに」
と、後悔している投資家が多いのではないでしょうか。
しかし、すべて結果論です。さらに下落していたかもしれませんから。
ちなみに前日の下落に対するリバウンドの動きになっていない銘柄もありますが、
相場格言のとおり行動するなら、19日のような高い日に手仕舞いするべきですね。
「下げの戻りは売るが街道」
という相場格言がありますね。
※長期が下落トレンドでは、反発してもリバウンドの域は超えられず、大きな流れまでは変わらないという意味
7/18の東証一部の値上がり銘柄数は55銘柄、値下がりは2,075銘柄でした。
7/19は値上がり銘柄数は2,008銘柄、値下がりは102銘柄でした。
相場解説では、“自立反発”という、あまり説得力のないコメントになっています。
前日の下落理由もよくわからない状態ですから、上げる理由も余計わかりませんね。
まあ、あくまでも前日比ですから。
週足ベースでは陰転リバーサルの出現になっています。6月から始まったリバウンド相場が終わったかもしれない状況です。
政治と株価の関係性
ちなみに安倍政権としては「参議院選挙前に株価を下げさせるわけにはいかない」といった声もあります。
そういう意味では、「消費増税前に日経平均は下げさせない」ということも言えますね。
政治的な意味合いが強くなりますが、やはり、大きく下げたら、
業績の良い銘柄の下値を拾う中長期的な買いスタンスでいいのではないかと思います。
相場で勝つためには、売買のリズムが大切です。
大幅安の日に手仕舞い売り(損切り)し、大幅高の日に慌てて新規買いするようではリズムが合っていないことになります。
マーケットが開いている限り、チャンスは何度もエンドレスに訪れます。
みなさんの資産が今後も堅実に増えていくことをお祈りいたします。
今日の相場格言 「買いは安い日に限り、売りは高い日に限る」
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