2%でロスカット??
「長期投資はリスクが高い」
という話について、私は異論を唱えました。
一般的なロスカットの考え方についても、私の投資法での基本的な考え方とは、かなり違う認識です。
こんにちは。元ディーラーの佐藤です。
先日、テクニカルアナリストで有名な方の話がありました。※デイトレーダー向けの話なのかもしれませんが…。
その会話の中で、
「ロスカットは何%に設定するのがいいですか?」
と訊かれた時に、
「2%と10%では負け続けた時にどちらが早く運用資金がなくなるかを考えればいい」
という例え話をしていました。
つまり、「2%の方が良い」と間接的にではありますが、言っていますね。
果たしてそうでしょうか?
ロスカットに抵触する頻度から言えば2%の方が圧倒的に多いハズです。
「損小利大」
「損切りは早く、利益は伸ばせ」
が一般的な資金管理ではよく言われる話ですが、小さな損切りを繰り返してしまいかねませんね。
デイトレーダーが撤退していくのは、こういうことなのでしょう。
単に○○%という数字で売買基準を決めてしまうこと自体、個々の銘柄の値動きを無視していることになります。
小さな値動きで一喜一憂する必要はない
私たちはデイトレーダーではありませんし、一時的な株価の変動で損切りをするような、小さな土俵(時間軸・値幅)で投資しているのではないことを“再認識”してください。
一般的には、「長期投資はリスクが高い」と言われ、リスクを取りたくない投資家には短期売買を推奨しているようですが、トレンドに逆らった建玉でない限り、長期の方がリスクは低くなります。
私の投資における考え方はどんな株価位置でもエントリーするような、リスクの高い投資法ではありません。
平日は仕事や家事で、「相場を見ていることができない個人投資家」でもできる、低リスクなロジックで売買のタイミングなどを考えています。
情報は集めるだけ集めるならいいのですが、やはり隣の芝生は青くみえるものです。
特に自分が負けているときには、より一層・・・というのが人間の心理です。
情報に惑わされずに、ゆとりを持って株式投資に取り組んでください。
■参考銘柄について
9月30日(金)→ 10月28日(金)
○買い転換(スローストキャスティクス20%以下)
1949 住友電設(株)
2453 ジャパンベストレスキューシステム(株)
2686 (株)ジーフット
3416 ピクスタ(株)
4026 神島化学工業(株)
6030 (株)アドベンチャー
6036 KeePer技研(株)
6047 (株)Gunosy
6058 (株)ベクトル
6618 (株)大泉製作所
6677 (株)エスケーエレクトロニクス
7172 (株)ジャパンインベストメントアドバイザー
7709 クボテック(株)
8046 丸藤シートパイル(株)
8181 (株)東天紅
【注:1】一時的な「高値・安値」を基準にすればもっと多いのですが、週末終値で判断する上ではローソク足のヒゲ部分は無視することにします。
【注:2】基本ロジックの指値では約定できない銘柄も含まれています。
【注:3】ETF・REITは除外しています。
IPO(新規公開株)銘柄のJR九州(9142)が当たった人は、おめでとうございます。
値幅はどうとして、低リスクで利益になるチャンスでした。
ディーラー的なパターン売買
少し余談になりますが・・・
「ディーラー的なパターン売買」としての余談です。
IPO(新規公開株)のパターンで言えばJR九州(9142)の初値は3100円ですが、初値が高値でその後下落、そこから初値に向けて戻ってくる場合、初値をブレイクした場面で買い仕掛けると獲れることが多いです。
デイトレーダー向きの話ですが、そこに短期のチャンスがあります。
また、注目していたマクニカ・富士エレHD(3132)が自社株買い発表で急騰しました。
次の目標値(抵抗値)1330円処に近づいてきました。ブレイク出来れば、1400円処が目標値になります。
週足ベースではストキャスティクスがピーク圏に入ってきたので、ロジック通りに堅実に手仕舞いしていきます。
たくさん保有している方は売りサインが出るまでHOLDという判断でもいいでしょう。
毎度のことですが、決算発表を機に急騰・急落している銘柄が出ています。
市場のコンセンサス(予想・予測)に反して結果がサプライズと受け止められると、チャートトレンドが大きく壊れます。
仕掛け・HOLD・手仕舞いの判断をする際は十分考慮の上、行動してください。
この時期はチャンスでもありますが、リスクも大きいので「相場を休む」ということも大切になります。
マーケットが開いている限り、チャンスは何度も訪れます。
自分を信じて、自分で売買の判断できる個人投資家になり、株式投資で人生を豊かにして、周りの人も幸せにしてあげましょう!
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