相場はなぜ動くのか？
こんにちは。元ディーラーの佐藤です。
酉年にこのような見出しで良いのかわかりませんが、相場を語る上で避けては通れない部分であると思います。
「相場はなぜ動くのか？」
「材料」が市場参加者の投資行動に影響を与え、株価変動が起こることは改めて言うまでもありません。
・上昇すると予想して買う人
・下落する、もしくはこれ以上騰がらないとの予想から売る人
すべての投資家の売買の結果にバイアスが掛かってトレンド（方向性）が発生します。
では、
「材料がなくては株価変動は起こらないのか？」
というと、そうでもないです。
例えば、ポジション調整で手持ち株の売却をすることはありますね。
その売買で少し株価が下落したことで、他の投資家が「何か悪材料が出たのではないか」という疑心暗鬼の心理状態になりリスク回避行動から売りが売りを呼ぶ展開になり、何も材料が出ていないのに大幅下落になる、といったことが起こるのが相場なのです。ストップロス注文・逆指値などのシステム売買で起こりがちな話です。
「鶏」と「卵」の関係
また普段、売買の少ない品薄銘柄を少し買っただけで、出来高増加に株価上昇という現象が目先筋の目に止まると、それだけでひと相場になります。
人気というプレミアム部分だけで、相場は創られていくのですね。
株価が上昇すると、材料を探してきて証券各社からレポートなども出ますから、さらに上昇に拍車がかかることになります。
当たり前の話ですが、すべての投資家の投資心理が株価を形成する一番大きな要因である以上、その基準が「材料」なのか「株価変動」なのか、といった「鶏」と「卵」の関係のような話になるワケです。
要はきっかけは何でもいいのです。
いち早く、変化を察知してチャンスやリスクに都度適応していくだけなのですね。
材料が出る前に仕込むか、動き出してから乗るか、それぞれの投資指針に合わせて行動することです。
ちなみに私は当てようとせず、動き出してから乗る派です。それも底値で。ｗ
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