決算発表時期のスタンス
今回は、決算発表時期のスタンスについて解説してみたいと思います。
ちょっとわかりづらいかもしれませんが、何となくイメージしていただければいいです。
いずれ理解できるようになります。
こんにちは。元ディーラーの佐藤です。
決算発表シーズンは、もうまもなく終わりますが、決算発表はそれまでのトレンドを壊す最大の要因になります。
市場参加者の多くが、決算発表をチャンスとして予想・予測を基に発表前に仕掛けますが、“期待ハズレ”に終わることも多々あります。
週1副業投資術の基本的な考え方ではリスクを取らないことが前提なので、決算を跨ぐような“決算プレイ”は極力避けます。
避けては通れない?
ただし、四半期に一度のイベントなので、中長期投資では避けて通れない部分でもあります。
『では、どうすれば良いのか?』
ということですが、ローリスクな株価位置で仕掛けておくこと。
分割売買で上手く通過すること、です。
具体的に解説しますと、、、
まず、基本は、近々決算発表が予定されているような銘柄は仕掛けないこと。
リバーサルチェッカーで銘柄選定を行なったら、次はこういったイベント予定があるかをチェックします。
現在保有している銘柄がある場合は、月足(長期)トレンドと仕掛けている方向が同じかを確認します。
“順張りか否か”の確認です。
順張りであれば、決算発表を受けて多少反落しても大きな流れ(長期トレンド)が変わっていなければ、決算プレイの目先投資家のポジション調整が終われば、株価は徐々に元の水準に戻していくことが多いです。
特に大きなファンドなどが継続的に買っている銘柄はその傾向が強いです。
分割売買の利点
次に、決算発表前に保有している株数の一部を利益確定することで想定外の反落リスクを回避します。
分割売買の利点はここにあります。
リターンを伸ばす分だけを残して、決算発表を跨ぐのです。
一部を売却しておけば、反落した時に買い戻すことで再度“チャンス”になります。
決算発表については、以前にも解説したことがあるのですが、市場のコンセンサスと言って、市場関係者(専門家)の
事前評価が基準になります。
コンセンサスを基準に発表結果の数字が良いか悪いかで、株価に大きな影響が出るのです。
このコンセンサスより結果が良ければ、さらに上昇することがセオリーのように思いますが、「材料出尽くし」で反落することもあります。
発表前までに、すでに好決算予想という期待部分が株価に織り込まれて(上昇)しまっている状態で起きます。
逆も然りです。
業績の良くない銘柄はすでに十分下げていて、予想どおりの決算であれば、「悪材料出尽くし」で買い戻されることもあります。
需給的なリバウンドです。
上がるのも下がるのも、すべてが「決算だから」ではない
こういったことが、個別銘柄毎に起きており、市場参加者の受け止め方や需給状況によって、発表後の反応が違ってくるのです。
ですので、「蓋を開けてみるまで、わからない」というのが実情です。
・好決算だから上がる、
・悪いから下がる、
というワケでもないのです。
要は・・・
株価位置やそれまでの流れなど、状況によって受け止め方が変わってくるのですね。
相場というものが、ファンダメンタルズだけで動いているのではないことがわかります。
しかし、あくまでも目先の需給調整なので、何れ決算内容は株価に反映されます。
これが相場というものなのです。
私たちは、その結果を受けた修正のトレンドをチャンスにすればいいのです。
どの時間軸を基準に売買するのかをしっかり確認した上で判断していきます。
『イソライト工業(5358)』
という銘柄が週足ベースでジワジワ上昇していたのですが、決算発表を受けてさらに急騰しました。
このように週足リバーサル出現後、月足でもリバーサルが出現し、決算前までにある程度評価益になっていれば、例え決算が悪くても損失になるリスクが低いので、決算を跨ぐことができます。
マーケットが開いている限り、チャンスは何度も訪れます。
自分を信じて、自分で売買の判断できる個人投資家になり、株式投資で人生を豊かにして、周りの人も幸せにしてあげましょう!
今日の相場格言
「財界の見通しより、相場の足取り」
こちらをクリックお願い致します