決済時期は無難に利確
7月末から8月初旬にかけて、また決算発表の時期が来ました。
毎度のことですが、、、
トレンドフォローをメインに売買している投資家としては、“嫌な時期”です。
決算発表では業績修正が建玉と同じ方向へのプラス作用となる結果になればいいのですが、期待ハズレになることも多々あります。
こんにちは。元ディーラーの佐藤です。
私の経験上、評価益は利益確定しておいた方が無難です。
「絵に書いた餅」状態で“食えない”というのが、一番悔しいのです。
フジ・コーポレーション
また、
『決算発表を跨ぐか否か』
この判断をするために、月足トレンドや株価位置を確認するとリスクを軽減できるでしょう。
月足が下降トレンド中の銘柄は決算発表で元のトレンドに戻りやすいのです。
例えば、チャートを例に出すと、『フジ・コーポレーション(7605)』という銘柄があります。
5/26(金)に過去の反転水準(2/3)と同じ株価位置で“陽転リバーサル”が出現しています。
しかし、6/5の決算発表を受けて“急反落”しました。
新たに始まった上昇トレンドが決算発表を機に再陰転し、元のトレンドに戻ってしまったのです。
多くの目先投資家は直ぐに損切りを行なうでしょう。
結果的にはその後、6/23(金)に再陽転リバーサルが出現し、一ヶ月かけて決算前の水準に戻しています。
月足は未だに下降トレンド継続中ですから、逆張りリバウンド狙いですが、7月末の終値が1,990円以上であれば、月足も陽転します。
もし、7/31に陽転しなければ、まだ下降トレンドが続いていることになりますから、評価益であれば堅実に利益確定することが基本の考え方になります。
決算発表などのイベント日時が予めわかっている場合は、事前に回避行動を取ります。
機会損失になるかもしれませんが、リスクは負いたくないのです。
また、決算発表での下落を想定した上で、試し玉から仕掛けるというやり方もあります。
今回で言えば、2度のリバーサルをどちらも買うということです。
多少、リスクを伴いますが、結果的には利益になります。
短期売買の欠点は、直ぐに諦めて結論を出してしまうことです。
株価位置と流れを間違えなければ、大きな損失になることはないのです。
未来に何が起こるかわからない相場だからこそ
前にも取り上げた話題ですが、人工知能(AI)が相場の判断をする時代です。
囲碁や将棋のように人間が機械に勝つのは、難しくなりつつあるという解説が多いですが、選択肢が限られている碁盤上の戦いと、未来に何が起こるかわからない相場とでは、同じ基準で語ることはできないでしょう。
国内最大手のN證券では5分先の株価を予想するAIを導入したそうです。
しかし、これも勝率100%にはなりません。
ですが、前述の例のようなイメージで売買すれば、勝率は100%になります。
この意味が理解できれば、皆さんの資産は増え続けることでしょう。
マーケットが開いている限り、チャンスは何度も訪れます。
自分を信じて、自分で売買の判断できる個人投資家になり、株式投資で人生を豊かにして、周りの人も幸せにしてあげましょう!
今日の相場格言
「急ぐは負け、待つは機あり」
こちらをクリックお願い致します