騰落レシオって?
5/12(金)の日経平均株価の終値は19,883.90円でした。
20,000円を目前に足踏み状態になっています。
今回のリバウンド局面のスタート時の騰落レシオ(25日)は70%以下とボトム圏でしたが、現在(5/12)は131.21%とピーク圏になっています。
ピーク圏だから“これ以上騰がらない”というワケではありませんが、ここから積極的に上値を買う気にはなれません。
騰落レシオ(とうらくレシオ)とは?
騰落レシオ(25日)= 25日間の値上がり銘柄数合計 ÷ 25日間の値下がり銘柄数合計 ×100
こんにちは。元ディーラーの佐藤です。
この騰落レシオのピーク・ボトムだけを基準に、年に数回程度の売買しかしていないにもかかわらず堅実に利益を得ている個人投資家もいるでしょう。
要はこういった統計数値は使い方次第なのです。
日経平均株価は昨年12月の上値抵抗帯である19,500円処を上回って20,000円に迫っていますが、日経平均に採用されている一部の個別銘柄のチャートを見ると、とても上値を追うような感じはしません。
例えば、
トヨタ自(7203)
TDK(6762)
ファーストリテイリング(9983)
野村證券(8604)
富士フィルム(4901)
三菱商事(8058)
日立(6501)
などです。
あなたも、各銘柄の週足、月足チャートを確認してみてください。
日経平均とは株価位置やチャートの形が違っています。
これらの銘柄が昨年12月の高値を上回ってくるようだと、日経平均も20,000円を抜けてくるのでしょう。
一般的には日経平均のチャートを使って、日本の株式市場全体の動きを示すかのような解説が通例となっていますが、これら個別の日経平均採用銘柄とのギャップを考えると指数自体が歪(イビツ)な感じがします。
●●を基準に判断するのはナンセンス?
では、このギャップについては、
「どちらを基準にするべきなのか?」
ということになります。
これらの個別銘柄が日経平均に対して出遅れている、と見るべきか、
それとも日経平均が一部の銘柄の影響で指数だけが突出してしまっているのか。
よくある話なのですが、、、
日経平均が大幅上昇しているのに自分の手持ち株がそれに比例して上がらなかったり、下落局面では指数以上に下落幅が大きかったり、ということがあります。
しかし、このようなことは評価損益を基準に売買の判断をしていることと同じで、それぞれがそれぞれの要因で株価が形成されているので、比較すること自体がナンセンスなのです。
また、比較する場合は指数とではなく、全体の相場状況の中で突出して、他とは違う値動きになっている部分に気づくことが大切です。
そこにチャンスを見出すのです。
テクニカル分析で算出される数値ではなく、すべての市場参加者(投資家)の売買行動を注視すると見えてくるものがあります。
チャートの見方もテクニカル指標ばかり見るのではなく、値動きのクセ・パターンを見つけることが株式投資で成果を上げる一番の近道なのです。
マーケットが開いている限り、チャンスは何度も訪れます。
自分を信じて、自分で売買の判断できる個人投資家になり、株式投資で人生を豊かにして、周りの人も幸せにしてあげましょう!
今日の相場格言
「森をみて木を見ず、木を見て森を見ず」
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