軟調な展開になったマーケット
こんにちは。元ディーラーの佐藤です。
6/15(金)の日経平均は2万2,851.75円で引けました。
先週は週末にかけて“軟調な展開”になったせいでマーケットの雰囲気はあまり良くなかったですね。
でも、日足ではなく、週足で見てください。
しっかり陽線で終わっていますし、この週1投資の基本的なトレンドの見方では上昇トレンド継続中という判断になります。
一般的には、どうしても日足の前日比で見てしまったり、目先の値動きに翻弄されてしまい印象が悪くなるのですが、“中長期トレンドに変化なし”です。
少し前までは、イタリアの政情不安や米国による貿易相手国への追加関税、雇用統計、メジャーSQ、米朝会談など懸念材料がたくさんありました。
その割には、現在株価位置を見ると2万3,000円付近に落ち着いています。
翻弄され続けるのが個人投資家
結局、騒いでいるのは情報や知識、経験の豊富な業界関係者や専門家などで、多くの投資家はその解説に翻弄されてしまっているのです。
どうしても目や耳から入ってくる情報から、目先の不安を解消するリスク回避行動をとってしまうのです。
リスク回避行動は、自分自身の経験から判断する人間の心理ですから仕方がないです。
でも、何も知らなければ(情報がなければ)、そのような感情は生まれませんし、目先判断をすることもないでしょう。
相場に懸念材料は常にあり、それはエンドレスに続くのです。
相場に大きな影響のある新たな材料が出てしまえば、トレンドなど直ぐに変わってしまいます。
あれこれ考えて、未来を予想・予測しても新たな材料が出てしまえば、その予想自体が無意味なものになります。
リスクのない相場などありません。
例えば、市場参加者の9割以上が手放しで株高を唱えたら、危険な状態だと思った方が良いでしょう。
バブル崩壊もそうでしたし、今年の年初に日経平均が2日で約1,000円高した時も「日経平均3万円説」が唱えられました。
その時、多くの個人投資家は日経平均レバレッジ上場投信(1570)を買ったそうです。
※日経平均レバレッジ上場投信=日経平均株価の上昇率の2倍の値動きが見込めるETF
その後、どうなったかは実際のチャートで確認していただければと思います。
約2ヶ月、厳しい下落となりました。
損切りした投資家、評価損に耐え、現在も上昇に期待して保有継続している投資家もたくさんいると思います。
でも、明日の株価がどうなるかなど、誰にも予知できません。
だから「予想・予測」をするのではなく、「結果」で判断していくのです。
株価変動を無視できない?
先月の勉強会で、
「1週間の株価変動を見るなと言うが、そんなこと無理だ」
と仰る方がいました。
私は株価変動や情報を見ても構わないと思っています。
しかし、週足を基準に銘柄選択や売買の判断をしているのですから、途中でその判断基準がブレてはいけないと言っているのです。
この投資法は「週足」で判断していくことは皆さんご理解いただいていると思います。
週末や月末の株価位置を確認して、その結果で判断していくのです。
予め投資スタンスが確立しているので、結果に対する判断に迷うことがないハズなのです。
しかし、状況が変化するとそれに応じて臨機応変に行動してしまうのが、投資家心理というものなのです。
感情を持たない機械(プログラム)に勝てない原因はここにあります。
自分を信じて常に冷静な判断が出来るようにシンプルに行動していきたいですね。
マーケットが開いている限り、チャンスは何度も訪れます。
自分を信じて、自分で売買の判断できる個人投資家になり、株式投資で心が豊かになる人生にしましょう!
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