政権混乱で目先のポジション調整
NYダウの大幅安の要因は、「米政権運営の不透明感とスペインでのテロ事件が市場心理を冷やした」という解説になっています。
トランプ米大統領の不用意発言で政権が混乱し、税制改革などの経済政策が頓挫するのを懸念した感じでしょうか。
何か政権混乱は、日本と同じような状態です。
こんにちは。元ディーラーの佐藤です。
テロも北朝鮮リスクのようなものですから、直近の下落要因と同じ流れになっています。
これらを嫌気した海外投資家の売りが続いているのでしょう。
“目先のポジション調整”です。
海外投資家も利益確定はするでしょうし、リスク回避の資金移動です。
この資金移動ですが、昔は「有事のドル買い」でしたが、最近は「有事は円買い」という動きになっています。
『円高になると、日経平均が下がる』
この構図は変わっていないようですが、いつまで続くかわかりません。
直近で、今話題の仮想通貨であるビットコインが急騰していますが、4,000ドルを超えた原因の一つがここにあるのかもしれません。
どういうことかというと、実際に調べた訳ではないので、推測の域は超えませんが、
「有事の仮想通貨買い」
という状態ではないかと私は考えています。
今、一番安全な通貨は何か?
という考え方で、消去法でいくと、財政破綻などの懸念のある各国の通貨より、仮想通貨の方が安全なのではないか、と。
まだ、マーケットが小さいので、リスクオフ時の受け皿としてはどうかと思いますが、これからは資金の避難先が仮想通貨になる時代かもしれません。
■リスクオフとは?
リスクオフは、より安全な(リスクの少ない)資産に資金が向かいやすい相場状況をいいます。引用元: リスクオフとは|金融経済用語集
不安心理を増幅させる相場解説
相場が軟調になってくると、弱気派が増えてきます。
少し前まで、EPS(1株あたり純利益)などの株価指標を根拠に、
「日経平均は21,000円以上でもおかしくはない」
と言っていた業界関係者が多かったのですが、そういった方々がしきりに下方リスクを唱え始めました。
個人投資家としても、こういった新たな懸念材料が情報として入ってきてしまうと、“不安心理が増幅”してしまいます。
前の記事でも、外部環境の変化や目先の株価変動で右往左往せずに、値動きや株価位置をしっかり確認するように促していましたが、皆さんどうでしょうか。
冷静にチャートの確認はできましたか?
こういう時にこそ、強い銘柄とそうでない銘柄の違いがわかるのです。
前日比の上げ下げやテクニカル分析に頼っていると、なかなか気づけません。
全体相場の地合いが悪い時でもチャンスはあるということです。
注意点ですが、セミナーや通信などでチャート例として取り上げた銘柄を直ぐ買ってしまう方がいらっしゃいますが、その安易な行動は、ロジックを理解されていないものと思われます。
変化の兆しである「初動で仕掛ける」ことで、リスクが軽減できるのです。
すでに上昇してしまったものを追いかけて約定すると、それだけで“リスク”になります。
トレンドが発生している銘柄の押し目を拾うことが大切です。
7月に月足が陽転して、好パフォーマンスの銘柄
また、7月に月足が陽転したチャートで、好パフォーマンスの銘柄があります。
決算発表も絡んでいる銘柄もありますが、チャートはキレイな反転パターンになっています。
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※銘柄一部抜粋※
イチケン(1847)
JHD(2721)
イソライト工(5358)
アピックヤマダ(6300)
安永(7271)
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※何度も言いますが、この通信に載せた銘柄は推奨銘柄ではありません。
株式投資は“上げ下げのリズム”が大切なのです。
マーケットが開いている限り、チャンスは何度も訪れます。
自分を信じて、自分で売買の判断できる個人投資家になり、株式投資で人生を豊かにして、周りの人も幸せにしてあげましょう!
今日の相場格言
「上げ相場へと変われば、押し目押し目を狙え」
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