値動きはどの時間軸でも同じことが起きている
こんにちは。元ディーラーの佐藤茂利です。
相場というものは、すべての市場参加者(投資家)の評価(売買)で株価が形成され、それが適正株価なわけですから
予想・予測するよりも、その株価(値動き)という結果で、判断していくのが一番効率的で説得力のあるインジケーターではないかと思います。
本日は「相場はタイミングが重要」ということで、過去の相場も踏まえてお話していこうと思います。
11/9(金)の日経平均株価は2万2,250.25円で引けました。
大引け間際まで、週足陽転リバーサルが出現するかどうかわからない微妙な展開でしたが、
何とか「反転サイン」となりました。
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※大引けとは(iFinanceより)
https://www.ifinance.ne.jp/glossary/stock/sto064.html
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しかし、後場の1分足チャートで確認するとかなり勢いのないリバーサルとなりました。
■日経平均1分足チャート
こんなに短い時間軸のチャートでもしっかり“もみ合い抵抗支持水準”がわかります。
移動平均線を見ていても、
こういった値動きが教えてくれる株価の需要ポイントはわかりません。
私たちは週足や月足を基準に銘柄選択や売買の判断をしているので、あまり見ない時間軸のチャートですが、
どの時間軸でも同じことが起こっているということを理解していただければいいと思います
リバウンドの期待と決算の影響例
取り敢えず、僅かではありますが、週足ベースではリバーサルが出現していますので、直近の下落に対するリバウンドに期待することになります。
この週足ベースの反転トレンドがどこまで続くか注目です。
※あくまでもリバウンド(逆張り)です。
なお月足は先月(10月)陰転してしまったので、今月の再陽転は難しいと思いますが、12月に期待したいところです。
今週も決算発表の影響で大きな株価変動となった個別銘柄がたくさんありました。
この時期に決算を跨いで株式を保有している投資家は中・長期投資で考えているのだと思いますが、
前号でTOBやMBO関連の話に触れました。結果論ではチャンスであり大きなリスクでもありますが、株価位置や局面によっては、決算プレイ(決算発表を跨ぐ)もアリではないかと思います。
まあ、博打になることは間違いありませんが、投資家それぞれのリスク許容度です。
リスクを取るからリターンがあるのも真理の1つです。
この日(11/9)は以前から注目していた東証マザーズ上場のメルカリ(4385)が、朝方から急反発していました。
スマホ向けフリマアプリ国内首位で将来を期待されている銘柄ですが、前日(11/8)の決算発表内容は予想どおり大幅な営業赤字でした。
決算内容が悪いのですから、通常は下落して始まるだろうという見方でしたが、
蓋を開けてみると買い先行で始まり、前日比で444円高までありました。
アナリスト評価も下げられて当然のように感じますが、市場関係者の話では、
「悪材料出尽くし」
「株価に織り込み済み」
という訳の分からない解説になっています。
解説もいい加減ですが、これまでのアナリスト評価はどんな基準でレポートを書いているのでしょう?
公開価格以下の水準は絶好の仕込み場?
今回は、先行きの業績予想も公表していないので、アナリストも見通しが立たないのかもしれません。
IPO(新規公開)当日には最高値6,000円までありましたが、直近では公開価格(3,000円)を下回り、2,626円まで安値があります。
あれだけ人気のあった銘柄ですから、現在も保有継続されている個人投資家も多いと思います。
一般的な投資判断の基準になる株価指標やテクニカル分析も役に立ちません。しかし、この日の値動きで分かったことがあります。
決算発表を終えた現在の株価水準が
「第1四半期の大幅な赤字決算はすでに織り込んでいた」
という市場評価ならば、
公開価格以下の水準は絶好の仕込み場という意味かもしれません。
一応、アナリスト評価は高いのですから。
結局、相場というものは、
すべての市場参加者(投資家)の評価(売買)で株価が形成され、それが適正株価なわけですから
予想・予測するよりも、その株価(値動き)という結果で判断していくのが一番効率的で説得力のあるインジケーターではないかと思うのです。
相場はすべての投資家の評価の結果であり、
仕掛けも手仕舞いもタイミングが重要ということでしょう。
マーケットが開いている限り、チャンスはエンドレスに訪れます。
一緒に頑張りましょう!
今日の相場格言 「相場は理外の理」
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