急落時の相場心理と投資行動
こんにちは。元ディーラーの佐藤茂利です。
相場の急落によりネガティブ材料が揃うと、多くの個人投資家はマインドコントロールされるが如く、
上げては買い、下げては売りの心理・行動になってしまいます。
本日は、急落時は値動き(ローソク足)の確認から。ということで過去の相場も踏まえながらお話していきます。
昨年10/12(金)の日経平均株価は2万2,694.66円で引けました。前週比では1,089円安になります。
前日(10/10)にNYダウの急落(831ドル安)を受け、10/11の日経平均も大幅な連動安となりました。NYダウは翌日(10/11)も545ドル安となり続落しましたが、日経平均は103円高で終わりました。
連動しなかったということでしょう。一時的には同じ方向に反応しますが、NYダウと日経平均は別物です。
いつもの展開ですが、相場が軟調な展開になると専門家や相場解説者が、次から次にネガティブ材料を持ち出して急落の分析が始まります。
聞いてもあまり意味がないように思います。
結果の解説であり、未来を指し示す話はありませんから。
しかし、多くの個人投資家はマインドコントロールされるが如く、上げては買い、下げては売りの心理・行動になってしまいます。
冷静に日経平均のチャートを見ていただければ分かりますが、先月の上げ始め(もみ合い)水準に戻っただけです。
来週以降の相場がどうなるかは誰にも分かりませんが、新たなマイナス要因がなければ、このもみ合い水準は“下値支持”になるはずです。
急反落時の投資戦略3つのポイント
前から言っているとおり・・・
●常に資金に余裕をもっておくこと
投資資金すべてを投じていると、
今回のようなチャンスで下値を拾うことができません。
●上値を追いかけて約定しようとしない
高い水準を買うと、評価損に耐えられなくなり、
損切りを余儀なくされる
●反転の初動で仕掛ける
下げても元の水準に戻るだけで、
評価損が少なくて済む。
このあたりのことが重要です。
先月、騰がってしまって買えなかった銘柄も、今回のような急反落で安い水準を拾うことができるのです。
月足ベースではまだ上昇トレンド継続中だったり、日経平均などに比べ、あまり下がっていない銘柄もあります。
月足ベースの押し目を拾うというのはこういったチャンスのことを指します。
下ヒゲ(日足の一時的な下げ)になっている銘柄や、過去のもみ合った下値支持水準で下げ止まっている銘柄もあります。
それぞれのチャートにチャンスがあるように見えます。
前日比でプラス(上がった)・マイナス(下がった)という部分を見るのではなく、どのような値動きだったかを注意深く観察します。
例えば、
・日経平均が900円以上下落した日(10/11)の日足ローソク足が”陽線”になっている銘柄
これは朝はNYダウ急落を受け、連れ安して始まったが、大引けにかけては値を戻したことを示しています。
※前日比はマイナスでも構いません。
午前に目先(短期)投資家の損切りが終わり、需給が改善した後に押し目買いが入ったものと思います。このローソク足1本の作られ方(値動き)で強弱感に気付けるようになるといいですね。
現在保有している銘柄のチャートで確認してみるとわかると思います。
戻りが良い銘柄と悪い銘柄の違いがローソク足に現れるのです。
損切貧乏を避けるためには
なお、今回の急落で慌ててロスカット(損切り)してしまったかたも一部いるでしょう。信用取引をされているかたは、追い証発生で強制決済だったかもしれませんね。
そろそろ“損切り貧乏”から卒業されることをお勧めします。^^;
今回、評価損が膨らんでしまって、「どうしたら良いか?」という問い合わせは少なかったように思います。
みなさんもこの週1副業投資の考え方を理解されているのだと受け止めていますが、如何でしょうか?
評価損が増え過ぎて、現実逃避しているかたも一部いるかもしれませんね。(-_-;
ですが、この時のNY発の急落のように直接皆さんが保有している銘柄の業績などに影響するかということを確認した方がいいです。
需給などが改善され、状況が落ち着けば適正株価に戻るのが相場というものでしょう。
マーケットが開いている限り、チャンスはエンドレスに訪れます。
一緒に頑張りましょう!
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