【専門家に任せろ!】予想は他人に任せて、冷静に大きな流れを確認する。

専門家やアナリストに任せる

株式、FX(外国為替証拠金取引)などで実際に投資をしている人にとっては、相場の方向性をイメージする上で各国の経済政策、中央銀行の金融政策は知っておきたい、無視できない要因の一つだと思います。

現在の相場環境に当てはめてみると、日銀の金融政策決定会合、米連銀のFOMC、米国の大統領選挙などが予定されています。

欧州でも6月の英国のEU離脱国民投票と同様のインパクトがありそうな懸案事項があるそうです。

これらは経済や金融の知識のある専門家でも、結果を正確に予知・予測することはできません。

各情報媒体からは、それらの情報がエンドレスに流れてくるため、個人投資家としては情報の受け止め方によって方向性をイメージしてしまいます。

過去のパターンでは、この事前の予測、予想に対してサプライズが大きければ大きいほど値段的ギャップとなり、専門家の方々は後講釈に奔走することになるのです。

イベント予想や事後解説は専門家に任せましょう!

未来がわからなくても大丈夫

こんにちは。元ディーラーの佐藤です。

未来を当てることはできないですし、後講釈を聞いても相場で利益をあげることはできません。

現状、NYダウが高値圏で膠着状態にあり、日経平均も方向感がなくなっています。

現在実施されている日銀の金融緩和策の一つである日経平均連動ETFの買い入れは、日経平均採用銘柄を中心に機械的に買うイメージになります。

日経平均はしっかりしているのに、自分の買っている銘柄のパフォーマンスが良くないという個人投資家が多い原因は、結果的にはここにあるのかもしれません。

日経平均がしっかりしていると、「景気や相場が良い」というような錯覚を起こすのですね。

日銀の狙いが国民のマインドコントロールにあるのならば多少の効果はあるでしょうが、やはり実際に金融資産が増えないことには景気回復を実感することはない、と私は思います。

この状態を「嵐の前の静けさ」という専門家もいますが、それだけ大きなイベントが予定されており、もしリスクを負いたくなければ、一時撤退(売買を休む)しておけばいいのです。

方向が見えてからでも遅くありませんし、その方がかえって仕掛けやすくなります。

結果を当てようとすれば博打になりますが、結果後のマーケットの反応を注意深く観察していると、見えてくるものがあります。

一時的な相場のブレがあったとしても、トレンドが確立していればマーケットが落ち着くのとともに基の水準・トレンドに戻るのが相場です。

私の東日本大震災での経験則が、これになります。

短い時間軸で売買の判断をしないように、冷静に大きな流れを確認しましょう!

■参考銘柄について

8月26日(金)→ 9月16日(金)

○買い転換(スローストキャスティクス20%以下)
2656 (株)ベクター
3904 (株)カヤック
9501 東京電力ホールディングス(株)
3624 アクセルマーク(株)
4246 ダイキョーニシカワ(株)
3920 アイビーシー(株)
6814 古野電気(株)
9504 中国電力(株)

○売り転換(スローストキャスティクス80%以上)
9551 メタウォーター(株)
6498 (株)キッツ

【注:1】一時的な「高値・安値」を基準にすればもっと多いのですが、週末終値で判断する上ではローソク足のヒゲ部分は無視することにします。

【注:2】基本ロジックの指値では約定できない銘柄も含まれています。

【注:3】ETF・REITは除外しています。

【注:4】売り転換銘柄群は東証1部のみです。

■おまけ

長期トレンドに終止符を打った可能性のあるチャートの解説をします。

例えば、『マクニカ・富士エレHD(3132)』の“月足チャート”を見てください。

8月31日(水)月足で“買転換サイン”が出現していますね。

2015年12月に月足で売転換リバーサルが出現してから、8ヶ月の下降トレンド(月足実体上値下値切下げ)に終止符を打つ、陽転リバーサルが出現しました。

ここから長い下降トレンドに対する、リバウンド局面(上昇トレンド)が始まるイメージができると思います。

2015年4月に統合会社としてスタートしているので、「過去のもみ合った水準」というようなチャートのクセを見出すことは出来ませんが、十分 水準的・需給的調整が済んでいるように見えます。

週足で下降トレンド中の目標値(抵抗値)を確認しながら、月足でも どこまでリバウンドするのかを見ていきます。

こういった銘柄にエントリーすることで、出来るだけリスクを少なくし、リターンを伸ばしていくイメージです。

要はトレンドに逆らわず、高いところは買わず、安いところを売らず、中長期のトレンドに乗って売買するのです。

新たな悪材料がでない限り、値段的・需給的整理がついていると仮定して、今後、どのような展開になるか“注目”していきたいと思います。※ちなみに「買い」を推奨しているワケではありません。

需給の整理がついていなければ基の下降トレンドに戻る可能性も十分あります。

たくさんのパターンから、より確実な売買をするために個別銘柄毎のクセを見つけることが成果をあげる秘訣です。

マーケットが開いている限り、チャンスは何度も訪れます。

自分を信じて、自分で売買の判断できる個人投資家になり、株式投資で人生を豊かにして、周りの人も幸せにしてあげましょう!