AIや超高速取引が席巻
近年のマーケットを席巻している、超高速取引関係のニュースが出ていました。
政府は、株式市場が不安定になった場合などの対応を迅速にするため、大量の株式を人工知能などを使って高速で売買する、「超高速取引」を行う事業者を登録制にすることを盛り込んだ法律の改正案を3日、閣議決定しました。
こんにちは。元ディーラーの佐藤です。
流行りのAI(人口知能)を使った売買ですが、当然ながら「良い面」も「悪い面」もあります。
先日の東ソー(4042)の誤発注なんかも未だに起こるんですから、AIもまだまだですね。これから先のことはわかりませんが。
現時点では、完璧なプログラムを組めていないワケですし、システムとして未完成なのですね。
約定レスポンスは速くて良いのですが、個人投資家にメリットはあまりないのではないかと思います。
この記事にもあるように、東京証券取引所の注文全体の約7割を占めるまでになっているので、値動きへの影響はかなり高いです。
瞬きしている間に売買が成立しているワケですから、板状況や分足の移動平均なんか使ったところで役に立たないでしょう。
個人が機械に負けないためには?
私も2010年のアローヘッドの導入で、アルゴリズムなどのシステム売買に駆逐された輩の一人ですから、短期売買のスピード勝負では機械に勝てないことはよくわかります。
ですから、時間軸を長くしたアナログ投資で勝機を見出したワケです。
この超高速取引は、短期の時間軸でしか優位性はないでしょう。
そういう意味では個人投資家が機械(AI)に勝てる条件の一つが「中長期投資」ということになるのです。
こんな記事もありましたね。↓
JPMorganの自己取引部門が2016年の1年を通じて全勝記録を達成したことが2月28日、同社の発表資料により明らかとなった。
フラッシュトレードは理論上、リスクをゼロにすることが可能らしいのですが、リスクがないということはもはや「投資」でも「相場」でもないですね。
この優位性は、一般投資家にとってフェアじゃないという証明でしょう。
やはり同じ土俵(時間軸)で戦わないことですね。個人投資家には個人投資家の強みがあります。
あなたも株式投資で週末副業を行い、豊かな人生を謳歌しましょう。
※参考チャート(ドーン:2303)
今日の相場格言
「常に相場にいなければならないと考える者は、決して金儲けできない」
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