個人の金融資産が1800兆円???
今日は少し投資経験のある方に向けて、記事を書いてみますので、経験者の人からすれば読みやすいと思いますが、初心者の方には読みづらい内容かもしれません。
たまには、こういう記事も書いておきたいと思います。^^;
こんにちは。元ディーラーの佐藤です。
こんなニュースがありました。
日銀が17日発表した2016年10~12月期の資金循環統計によると、16年末時点の個人(家計部門)が保有する金融資産の残高は前年末に比べ0.9%増の1800兆円となった。
とうとう個人の金融資産が1800兆円になったというニュースです。
ちょっと簡単に調べてみたところ、いろいろな見方はあるでしょうが、この個人の金融資産と日経平均を単純比較します。
アベノミクス相場の起点を2012年の12月の終値として2016年12月の終値までです。
注)本来のスタートは2012年11月ですから8,000円台半ばが基準
2012年の12月 2016年12月
日経平均 10,395.18円 19,114.37円
個人金融資産:1,604兆5,087億円 \1,800兆2,632億円
日経平均は約8700円上昇(1.83倍)で、個人金融資産は約195兆円増(1.12倍)です。
如何に株式運用をしていないかということがわかりますし、投信やファンドなども運用結果が比例していないということでしょうか。
普通にインデックス運用(指数連動)で4年間放置すれば、1.8倍だったかもしれないのですが、下手なアクティブ運用(指数を上回る運用を目指す)に資金を託したり、目先の小さな利益を追求したことが原因なのかもしれません。
インデックス運用とアクティブ運用とは?
資産運用の方法は、ベンチマークの収益率と同じような運用成果を目指す方法と、ベンチマークの収益率を上回る運用成果を目指す方法に大別することができます。前者のような運用方法を「インデックス運用」または「パッシブ運用」といい、後者のような運用方法を「アクティブ運用」といいます。
え・・・長期投資ってリスクなの?
すべては結果論ですが、要は長期投資がリスクであるということを謳っている投資関係者はどうかと思います。
私が基本的な相場の考え方で言っていることは、
「すべては株価位置などを基準に流れを見ることが大切」ということです。
バブル時の日経平均の高値である39000円の水準を買って、長期で保有し続けると、実に7000円割れまで下落して評価損が拡大していくことになります。
1980年の日経平均は7000円水準だったワケですから、元に戻ってしまったんですね。
2008年に瞬間7000円割れがあるのですが、この当時は5000円を割れるなんて予想している業界関係者もいましたからね。
ほんとにそんな雰囲気だったんですよ。
その経験則があるから株式投資に積極的になれないのかもしれませんね。
しかし、そのお陰ですかね。
日経平均はリーマンショック前の18000円水準から2009年3月終値ベースでは8000円近くまで下落しますが、個人金融資産は1647兆円から1485兆円と、162兆円程度までしか減りませんでした。
アベノミクス相場での上昇幅と同じくらいの下落幅になっていますが、資産減少もあまり変わらないので、ほとんど株式などで運用していなかったということですかね。
確かに相場ですから、いつ暴落するかわからない恐怖があります。
直近でも新興市場の銘柄で「イナゴタワー銘柄」が急落しています。
イナゴタワーとは?
イナゴタワーとは、イナゴ投資家と呼ばれる個人投資家等が行った株式等有価証券の回転売買が原因で生じるタワーのような形状の株価チャートのことをさす俗語である。
引用元: イナゴタワー – Wikipedia
結局、株式相場の基本を無視して目先の利益ばかりを追求しようとするから、期待に反した損失を被ることになるのですね。
投資の基本はやっぱり『●●のときに買って、●●のときに売る』
何度も言いますが、
「安いときに買って、騰がったら売る」
これだけです。過去の経験則で証明されています。
どんなに業績が良く、将来性のある銘柄でも上げ続けることはありません。今、市場の話題になっている新高値追いの●倍株のチャートを見てください。
すべての銘柄で、安値に放置されていた時期があり、上げ始めの初動に仕掛けていれば、保有期間が長ければ長いほど、評価益が増えるローリスク投資になるじゃないですか。
要は時間軸と株価位置、トレンドの確認ができているかどうかです。
知識や情報ばかりを基準に目先の利益を狙って売買していると、投資で一番大事なものを見失ってしまうのです。
もっと、大きな時間軸で売買を考えましょう。
株式投資であなたの人生を豊かにする内容に出会えるかもしれません。
あなたも株式投資で週末副業を行い、豊かな人生を謳歌しましょう。
※参考チャート(リンクアンドモチベーション:2170月足)
今日の相場格言
「山高ければ谷深し 谷深ければ山高し」
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