一時的な株価で判断しない
相場格言にこんな言葉があります。
「買いたい銘柄が無くなったら売れ」
この格言を、私の投資法に置き換えて考えてみると、買転換が少なくなくなり、売転換が多くなった状態を言うのでしょうか?
こんにちは、元ディーラーの佐藤です。
全体的な流れなので、すべての銘柄に当てはまるワケではないのですが、勢いが止まったことは間違いないでしょう。
この勢い・弾み(モメンタム)をどう捉えるかが大切なのです。
モメンタムとは?
相場の勢いを示す際の表現で使われる。「業績モメンタム」、「株価モメンタム」など。またテクニカル分析で、相場の強弱を測る指標の一つとして利用されている。
ですから、高値や安値の一時的な株価(ローソク足チャートのヒゲ部分)で判断しないことです。
前週には株価に兆しが出ている
例えば、、、
先日『NEC(6701)』が業績見通しの下方修正を発表し、急落しました。
昨年末に急落した『東芝(6502)』とチャートの形は違えど、私の投資ロジックで言う『陰転リバーサル』は前週末にしっかり出現していました。
もしかしたら、
・急落を回避できた
・カラ売りを仕掛けていた
なんていう実践者も中いるかもしれません。
日経平均は前週の始値18,938.45円(実体下値)を約20円下回って18,918.20円(実体下値)で引けたので、再々陰転リバーサルの出現となりました。
終値ベースでの19,000円割れ水準は約2ヶ月ぶりです。
業界関係者や専門家からは2万円~2万3000円など、ポジティブ材料を理由付けして期待する解説が多いのですが、モメンタム(勢い)は止まりつつあります。
2015年6~8月の天井圏と同じような展開に見えてきました。
タイミング的には、3月本決算までは値保ちが良いかもしれませんが、専門家がポジティブ材料を唱えても騰がらない現状からすると、新たな材料がない限り、上値は限定的だと株価が言っているように感じます。
NYダウが2万ドルに乗せても、日経平均の2万円とは関連性が薄いのです。
過去30年を見ても、トレンドが違い過ぎます。
※参考チャート
昨年末の12/30(金)に週足・月足が同時に陰転リバーサルが出現した銘柄が7銘柄あり、その中で一番チャート条件を満たした
『第一パン(2215)』
がキレイな下降トレンドを描いています。
■週足
■月足
チャートを見ると、直近週足で140円処、月足で見ても2014年に抵抗となっていることがわかります。
日足チャートではわからない抵抗帯を過去に遡って確認することで“説得力“が増します。
短期の上げ下げに翻弄されないように、大きな時間軸で判断をすることが大切です。
マーケットが開いている限り、チャンスは何度も訪れます。
自分を信じて、自分で売買の判断できる個人投資家になり、株式投資で人生を豊かにして、周りの人も幸せにしてあげましょう!
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