【飛び乗り売買はリスク大!!】上手に買おうとしない、売ろうとしない。

システムが充実した結果

東京証券取引所がアローヘッド(世界最高水準の高速性・信頼性・拡張性を兼ね備えた売買システム)を導入したことで、HFT(超高頻度取引)などのアルゴリズム取引が東証の売買シェアの7割を占めるまでになっているそうです。

更に証券会社などが個人投資家向けに提供している売買システムツールが充実したことにより、情報や知識、分析が容易にできるようになりました。

このような環境の変化により、リスクを軽減するには「短期で売買することが最良」であり、「長期投資はリスクが高い」という“風潮”になっています。

しかし、本当にそうでしょうか?

短期の小さなボラティリティ(変動幅)の中で、小刻みに利益を重ねる投資法では損失は小さいかもしれませんが、利益もそれなりです。

加えて言えば、「ダマシ」の頻度もそれだけ多くなるのです。

リスクとリターンの関係は時間軸と比例するのでしょうね。

埋められない隔たりなのです。

短期か長期か、リスクとリターンどちらを取るか、投資法はたくさんありますが、自分のライフスタイルに合った投資法を選択することが、成果を得る唯一の近道なのでしょう。

直近で上昇している銘柄から見えてくるもの

直近で上昇している銘柄をランダムにリストアップしてみました。(10/21終値現在)

4616   川上塗
4308 Jストリーム
3753 フライトHD
6172 メタップス
6047 Gunosy
3815 メディ工房
9377 エージーピー
3356 テリロジー
6196 ストライク
6662 ユビテック
6838 多摩川HD
5724 アサカ理研
8170 アデランス
2354 安川情報
3900 クラウドワクス
3772 ウェルス
2772 ゲンキー
3004 神栄
3454 Fブラザース
6193 バーチャレクス
6668 プラズマ
6814 古野電
6046 リンクバル
9625 セレスポ

これは一つの見方ですが、週足・月足チャートで上げ始めのリバーサルサインなどを見て、中・長期投資の醍醐味をイメージしてください。

週足でリバーサルを確認した後、月足でもリバーサルが出現することで更に説得力が増します。

それぞれの銘柄の抵抗帯なども、結果的にはわかりやすく確認できます。

時間軸が長ければ長いほど、力強いトレンドが続いていることがわかります。

リスクの軽減は短期売買という時間軸ではなく、株価位置やそれまでの流れで判断すべきでしょう。

飛び乗り、飛び降り売買のリスク

近年は材料のある銘柄の急騰場面での「飛び乗り・飛び降り売買」が主流のようですが、売り場を逸すると大きな評価損を抱えることになります。

どんな株価位置でも構わずエントリーすることは大きなリスクなのです。

損切りできずに長期保有になってしまった建玉の損失が大きくなるのは当たり前です。

結果論的に最悪の結果となった一部分を切り取って「長期投資はリスクが高い」という、かなりバイアスのかかった見方は如何なものでしょう?

私は短期(日足)・長期(月足)の中間の週単位で売買の判断をしますし、株価位置やそれまでの流れ(トレンド)を重要視しています。

そもそも十分下げていて、反転に値する株価位置で出現するリバーサルサインを売買の判断基準にしているので、それだけでも低リスクになっているのです。

重要なのは過去のもみ合った水準を参考に、「上手に買おうとしない、売ろうとしない」ということを念頭に置いて売買していくことです。

毎度のことですが、決算発表を機に急騰・急落している銘柄が出ています。

市場のコンセンサス(予想・予測)に反して結果がサプライズと受け止められると、チャートトレンドが大きく壊れます。

仕掛け・HOLDの判断をする際は十分考慮の上、行動してください。

この時期はチャンスでもありますが、リスクも大きいので「相場を休む」ということも大切になります。

自分を信じて、自分で売買の判断できる個人投資家になり、株式投資で人生を豊かにして、周りの人も幸せにしてあげましょう!