【意味がない!?】自分が売買する時間軸以外の指標を見ても、すべてが無駄になる理由。

評論家の強気コメントに騙されない

あなたは、移動平均線や一目均衡表などのメジャーなテクニカル指標を“表示させない”チャートの見方に慣れているでしょうか?

こんにちは。元ディーラーの佐藤です。

膠着状態だった日経平均株価が、ジワっと上に抜けてきました。

ネットを始めとしたメディアからは、評論家の強気コメントも増えてきましたね。

ここまでの流れに沿った解説で「18,000円から20,000円も視野」などという期待を込めた見通しも出てきています。

テクニカルチャートの移動平均線を使い、「週足で52週線を上抜いてきた」という理由で、そういった“強気解説”になっているようです。

では、あなたもチャートの確認をしてみてください。

特に52週線が抵抗となっていた局面は過去のチャートを確認してみてもなく、52週線を上抜いたから強いのかと言えば、そうとも言えないことがわかります。

また、2015年の年末までの52週線は上昇トレンドでしたが、今年2月からは下降トレンド中です。

そういう意味では比較になりません。

52週線は1年を現す一番長い移動平均線ですが、デイトレードなど短期の時間軸で売買している投資家には意味のない指標になります。

ですから、投資家それぞれが自分が売買をする時間軸に合った指標を見るべきで、中・長期のトレンドに乗って売買をするのでしたら、日足チャートで移動平均などを見ることは余計な知識になるワケです。

周りの情報に左右されてチャンスを逸する

また、6月の英国のEU離脱国民投票の結果で急落した場面やその後の円高で軟調となっていた局面では弱気コメントが台頭していました。

結果論的にはそういった局面(水準)を買っていれば、利益になっていたワケですね。

相場状況に合わせた解説がネガティブであったため、買い向かうことを躊躇う心理状態になってしまいチャンスを逃すことになったのです。

昔から変わらないことが繰り返されています。

統計的な数字を基準にするよりも、特に急騰・急落した場面では、個々の銘柄の値動きを注意深く観察して売買の判断をするようにしてください。

私の投資法での日経平均解説

私の投資での考え方・基本ロジックに則って、日経平均株価の解説をします。

10月21日(金)の終値は17,184.59円で週足ベースの直近の抵抗水準を上抜けてきました。

次の目標値は4月22日(金)の終値の17,572.49円になります。

日足・週足のスローストキャスティクスはピーク圏、月足は未だにボトム圏です。

ここから更に上昇するとしても、指数連動銘柄を追いかけて買う場面ではないでしょう。

また、これまで強かった銘柄が日経平均に比べ、伸び悩んでいるものもあります。

米国の大統領選挙までは難しい局面なのかもしれませんし、来週から決算発表が多くなるので、余計仕掛けづらくなりますね。

発表予定前に修正報告を発表したことで、株価が急落している銘柄もでてきました。

手持ち株がこういった銘柄に当たってしまった場合は想定外の展開として、素直に受け入れるしかありません。

私の投資の考え方ではピーク・ボトム圏で仕掛けているので、値幅的なリスクは低くなっているハズです。

マーケットが開いている限り、チャンスは何度も訪れます。

自分を信じて、自分で売買の判断できる個人投資家になり、株式投資で人生を豊かにして、周りの人も幸せにしてあげましょう!