【気にしすぎ!?】評価損益の増減を見過ぎて、チャンスを潰す個人投資家たち。

まだ、評価損益を基準に 売買の判断をしていませんか?

私もセミナーなどで解説するのですが、一般的に推奨されている個人ベースのルールを基準にした売買では“後悔のトレード”になります。

売買の判断は必ず、個別銘柄の値動き(終値)を基準に行ってください。

こんにちは。元ディーラーの佐藤です。

売買ルールを個人の資金量や評価損益の増減で決めてしまうとマーケットが反転のサインを発しているにもかかわらず、個人ベースの売買ルールに抵触するまで決断しないことになります。

特に、利益確定や損切りを個人ベースのルールを基準に機械的に行うと、判断が大きく遅れることがあったり、逆に早すぎて細かい損失を繰り返すようなことにもつながります。

もう一度、仕掛ける時に確認した株価位置やトレンドを再確認してください。

証券会社が提供している売買システムを見ていると、自分の建玉の評価損益がリアルタイムで激しく変動するので一喜一憂してしまいます。

人間ですからそのような心理状態になることは当たり前ですね。

よくわかります。

塩漬け株を作る鉄板「希望的観測」

私自身もディーラー時代を含め、何度も胃が痛くなることがありました。

しかし、段々と評価損に対して免疫力がついてくるのですね。

これが非常に良くない状態なのです。

「メンタルを鍛える」的な話もありますが、これは鍛えているのではありませんね。

ディーラーは会社のリスク管理基準があるので、ある一定のレベルを超える前に手仕舞い(損切り)します。

個人投資家は損切りもせず(できず)、フリーズ(凍ったように動かなくなる)状態を続けてしまいます。

希望的観測で、「少し我慢していれば、いずれ買値くらいまでは戻るだろう」というような感じですね。

基本的に日常生活に影響のないお金で株式投資をしているので、余計に気長に構えてしまいます。

これが「塩漬け株」です。

トレンドを無視して、トレンドに逆らった「逆張り投資」を長期で行うという最悪の状態ですね。

損切りや利益確定、HOLDの判断を評価損益の増減や個人ベースのルールで行わないようにしてください。

必ず、多くの市場参加者が示してくれた値動きを基に行ってください。

私の考え方でのチャート解説

それでは恒例の、日経平均株価の動向について、私の考え方・ロジックに則ってチャート解説をします。

10/14(金)の終値は16,856.37円でした。

陰線ですが前週(10/3)のローソク足下値(始値)の16,566.03円を下回らなかったので、上昇継続になります。

17,000円を超えるには何らかのインパクトのある材料が必要みたいですね。

特に週足のスローストキャスティクスはピーク圏にあるので、一度屈伸(下げて)してからジャンプした方が後々いいように思います。

まあ、月足は上方向に行きたがっているようなチャートになっているので、大きく下げる場面があれば、押し目を拾うスタンスで構えていればいいでしょう。

個別銘柄について

ベクター(2656)のその後の高値は1,313円でした。

週末は急騰した分、急落していますが、すごいですね。

8月26日(金)の終値で買い転換リバーサルが出現した値段が305円ですから、1.5か月で1,000円上げたことになります。

単純に30万円が130万円なるようなチャンスがあったことになります。

まあ、ここまでHOLDしていられませんが・・・。

マクニカ・富士(3132)は、週1副業投資のロジックどおり、4~5月の抵抗値(1,200円)近辺でとりあえず止まりましたね。

スローストキャスティクスもピーク圏です。

週足は陰線ですがまだ陰転していませんし、月足も上昇トレンド継続中。

スローストキャスティクスもボトム圏ですから、一部を利益確定して、残りをHOLDというのが理想的ですね。

今週はセミナーでも解説していましたモバイルクリエイト(3669)が10/14(金)に急騰しました。

私はロジックどおり、最初の目標値(抵抗値)360円台で売り指値していたので、堅実に半分手仕舞いしました。

来週、下がったら買い戻すかもしれませんが、残りは月末終値を確認した上で判断したいと思います。

ちなみに、これはすべて結果を基に判断したのであって、評価損益の増減や利益率などを計算して行動したのではありません。

結果的にこのような値幅が取れただけで、予想や予測ではありません。

マーケットが開いている限り、チャンスは何度も訪れます。

自分を信じて、自分で売買の判断できる個人投資家になり、株式投資で人生を豊かにして、周りの人も幸せにしてあげましょう!