【山高ければ谷深い】フィボナッチで押し目の目処を算出。

月足陰転が濃厚

こんにちは。元ディーラーの佐藤です。

「期待と不安」という個人の感情で、どうしても売買の判断をしてしまいますが、

売買が成立するということは、その先に自分の投資心理とは、逆の考えの投資家がいることを忘れずにいたいですね。

本日は「フィボナッチで押し目の目処を算出」しつつ、過去の相場を踏まえてお話していきます。

 

5/29(水)の日経平均株価は2万1,003.37円で引けました。

かなり「月足陰転が濃厚」になってきてしまいましたね。

何らかのサプライズ材料がでないと、この流れは止められそうもありません。ちなみに、あまり参考にはなりませんが、

昨年12月の急落後の安値から、直近高値までのリバウンドに対する押し目をフィボナッチで算出してみました。

※「フィボナッチ」はインターネット検索すると
詳しい解説をしているサイトがたくさあります。

【ザラ場ベース】

安値(昨年12/26)=1万8,948.58円
高値(4/24)=2万2,362.92円

【1】38.2%押し
2万1,058.64円

【2】50.0%押し
2万0,655.75円

【3】61.8%押し
2万0,252.85円

【4】78.6%押し
1万9,679.24円

【週足終値ベース】

安値(1/4)=1万9,561.96円
高値(4/26)=2万2,258.73円

【1】38.2%押し
2万1,228.56円

【2】50.0%押し
2万0,910.34円

【3】61.8%押し
2万0,592.12円

【4】78.6%押し
2万0,139.06円

テクニカル分析好きの投資家なら皆さん知っていると思いますが、

下値目処としてのイメージですね。

ちなみに昨年10月の高値から、12月の安値までの戻りの計算はこんな感じです。

高値(昨年10/2)=2万4,448.07円
安値(昨年12/26)=1万8,948.58円

【1】78.6%戻し
2万3,271.17円

【2】61.8%戻し
2万2,347.26円

【3】50.0%戻し
2万1,698.32円

【4】38.2%戻し
2万1,049.38円

4/24(水)の高値が2万2,362.92円ですから、【2】61.8%戻し(2万2,347.26円)は“ニアピン賞”といったところでしょうか。

機械的に押し目や戻りを算出すると案外、近い値になることがあるのですが、たまたまですね。

テクニカル好きな投資家の心の拠り所でしょうか。

戻り売りに遭いやすい水準

個別銘柄では、前号で取り上げた銘柄(実はレオパレス8848)がキレイに急落しています。

以前のセミナーでも少しチャート解説しましたが戻り売りに遭いやすい水準にピッタリでした

戻り売りに遭いやすい水準というのは、これまでの下値支持水準になります。

これはどの銘柄でも同じです。

移動平均線などを見るよりもわかりやすく説得力があります。

一旦、逆方向へ走り出すとそのエネルギーはさらに急加速します。

2月の急落から、信用の売り残・買い残が急増していましたから、一部の買い戻しと、値動きに魅せられて買い上がった短期(目先)投資家の売買が原因でしょうが、

逃げ遅れた個人投資家もいたでしょう。

短期投資が長期投資に変わらないことを祈ります。まあ、現物で保有するのでしたら、この会社が倒産しない限り、何れプラスになるチャンスもあるでしょう。

この某投資会社の大量保有情報による思惑買いがなければ、100円を目指していたかもしれませんね。

逆の考えの投資家がいること

騰がると買いたくなり、下がると売りたくなる人間の心理。

目の前の状況変化で投資心理が揺れ動きます。

「期待と不安」という個人の感情で、どうしても売買の判断をしてしまいますが、

売買が成立するということは、その先に自分の投資心理とは、

逆の考えの投資家がいることをお忘れなく。

どちらが正しいかは結果論であり、それを判断する時期によって違ってきます。

株式投資を楽しみながら資産を増やし、より充実したゆとりある人生を手に入れましょう。

今日の相場格言
「山高ければ谷深し」


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