どのトレンドで判断する?
日経平均が2万3000円の手前でこう着状態になっていますが、商社株などはこれまでの上値抵抗を抜けてきました。
日経平均などの指数を基準に相場を見ていると、どうしても個別銘柄の売買判断に影響してしまいます。
日経平均と個別銘柄は、株価位置や局面が全く違うのに、どうしても反応してしまうのです。
こんにちは。元ディーラーの佐藤です。
株式投資においては、
『どのトレンドを基準に売買の判断をしているか?』
ということが、とても重要です。
多くの個人投資家は、買った翌日にストップ高するような銘柄を見つけようと情報収集に熱心になりますが、なかなかそういった銘柄を当てることはできません。
本来はストップ高する銘柄を見つけるよりも時間をかけて小さな上げ下げを繰り返しながら、上昇トレンドを形成していく銘柄の方が、結果的にはローリスクで大きな値幅の獲れるトレードになります。
特に時間軸を長くして、月足チャートなどを見ると非常にわかりやすく、キレイにトレンドが発生していることがわかります。
一般的な市況解説や専門家のテクニカル分析のほとんどが日足ベースなので、市場参加者の多くは週足や月足チャートを見ることが少ないのです。
結果論的には、週足や月足のトレンドの転換点で仕掛け、トレンドが反転するまで保有し続ければ大きな値幅が獲れることは過去のチャートを検証すれば明確です。
ですがどうしても、“目先の株価変動”という情報に影響され、大きな時間軸で判断をすることができないのです。
「人が注目する前に買え」
ウォール街(米国金融街)の格言で、「人が注目する前に買え」と言うのがあります。
多くの投資家は株価変動が起こってから注目し、そこからエントリーします。
ですが当然、その水準はすでに、反転ポイントからは大きく乖離している株価位置です。
それだけ条件が悪く、リスクが高くなっているのです。
株価が上昇すれば、安い局面で買っている投資家の利益確定売りに遭うかもしれません。
他の投資家と同じ目線で同じ行動をしていたのでは、“儲からない”のです。
目線を変える。
一般的なテクニカル分析は業界関係者を始め、プロもアマもほとんどの投資家が見ているものです。
具体的には、移動平均線などですね。
皆と同じことをしていては、平均以上の結果を得ることはできないでしょう。
だからこそ、目線を変えるのです。
例えば、少し前になりますが、勉強会のチャート解説で注目していた
『サイバーダイン(7779)』
が、直近で材料をきっかけに急騰しています。
これを受けて、野村證券が目標株価を【3,400 → 3,700円】に変更しています。
前の『ソースネクスト(4344)』に続いて、またまた好パフォーマンスになっています。
保有されている会員の方も多くいるでしょうね。
どちらの銘柄も、急騰を期待していたわけではなく、
「下値抵抗水準を丹念に拾う」
というスタンスを取っていただけです。
インサイド情報もありませんし、チャートから得られる値動きのクセ、パターンを見つけて、ローリスクな株価位置で仕掛けていただけです。
「反転の初動で仕掛ける」
短期の日足ベースで相場を見ている投資家は買っていたとしても、100~200円幅程度で利益確定してしまうのでしょうが、週足・月足を判断基準にしている投資家は反転サインが出るまで保有という判断ができます。
材料が出てから買うのでは、こういった行動は取れませんし、仕掛けている株価位置に安心感があるか否かが重要なのです。
週1副業投資術の基本は「反転の初動で仕掛ける」ですから。
銘柄のチャートを検証してみると、しっかり反転トレンドが発生している銘柄が多いことが分かります。
決算発表などがあり、トレンドが継続しなかった銘柄もありますが、反転の初動であれば、大きなマイナスにはならないと思います。
特に期待で買われて(上昇して)いた銘柄はその反動が大きくなり、下落幅も比例して大きくなるのが相場というものです。
テクニカル分析などよりも、仕掛ける株価位置、局面が重要なのです。
自分を信じて、自分で売買の判断できる個人投資家になり、株式投資で人生を豊かにして、周りの人も幸せにしてあげましょう!
今日の相場格言
「麦わら帽子は冬に買え」
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