【大納会前】気になる日経平均の年足の行方!

昨年末のお話もしておきましょう

こんにちは。元ディーラーの佐藤です。

12/7(金)の日経平均株価は2万1,678.68円で引けました。

週足ベースでは、前週に大きな陽線で再陽転リバーサルが出現し、リバウンド局面でしたが、今週はその上げ分をそっくりそのまま返す形で“急反落”となりました。

 

一時は前週の大陽線をさらに大きな陰線で覆う陰線包み足になって、とても良くない形だったのですが、週末は前週のローソク足実体下値(始値)よりも高くで引けたので、何とか“上昇継続”というチャートになりました。

しかし、状況はあまり良くなかったと言えますね。

※包み足(つつみ線)
http://www.kyj-kyj.info/%E3%81%A4%E3%81%A4%E3%81%BF%E7%B7%9A.htm

株式用語辞典KYJより

 

個別銘柄では、この【陰線包み足】で“再陰転”という銘柄多かったようです。

ツールで陰転している銘柄をチャート確認していただけるとわかりやすいと思います。

 

ここで確認していただきたいのは、

・直近の終値安値(下値)が切り下がっているか否か、
・過去の抵抗支持水準をキープできているか

ということです。

 

これまでの下値抵抗支持水準で下げ止まらず、レンジを切り下げてしまった場合は次に下げ止まる水準を想定することになります。

相場ですからどこで下げ止まるかは予想・予測しても分かりません。

ですから、時間軸を区切って、都度、結果で判断していくしかないのです。

必ずトレンドは発生し、反転もする。

ここで、、、

「高値から○%(○○円)下げたから、そろそろリバウンドするだろう」

という安易な希望的な願望やテクニカル分析を基にした確率・統計的な判断をすると、損切りができなくなります。

 

月足ベースでも高値形成後、1年以上下降トレンドを継続する銘柄がありますよね。

高値から何割下げたとか半値になったとかよりも、値動きで上げ止まりを確認することの方が大切です。

値動きのあるものには、必ずトレンドが発生しそのトレンド反転のポイントはとても重要なのです。

 

ちなみに、昨年の「大納会」。

今年の日経平均は年初の1月に高値2万4,129.34円を付けた後、急落し、3月下旬までに約4,000円近く急落しました。

その後、もみ合いながら何とか10月に高値(2万4,448.07)更新となりましたが、また今年前半の急落と同じように3,000円強の急落のあと、もみ合いとなっています。

 

ポイントは『年足』でしょう。

 

今年1月の始値は2万3,073.73円でしたから、大納会の終値が現在の株価水準で引けると2012年に陽転リバーサルが出現してから連続陽線で上昇トレンドを形成していましたが、“陰線”で終わることになります。

前年のローソク足実体部分の中に終値が位置する週1副業投資術で言う【予備群】です。

 

陰転はしていないけれど、勢いが止まり、反転の兆しというような状態を指します。

 

前年(2017年)のローソク足実体下値(始値)が1万9,298.68円なので、ここまで下がらないと陰転サインとはなりませんが、来年は陰転リバーサルが出現しやすい状態となります。

ぜひ注目していただきたいと思います。

※大発会・大納会

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E7%99%BA%E4%BC%9A%E3%83%BB%E5%A4%A7%E7%B4%8D%E4%BC%9A

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

 

一番大きなトレンドの転換点が近づいているかもしれない状況ですが、こういった流れや株価位置、局面を知っているだけで、来年以降の投資スタンスをイメージしやすくなるのではないでしょうか。

 

なお、チャートの見方は個別銘柄でも、時間軸が変わっても同じです。

 

マーケットが開いている限り、チャンスは何度も訪れます。

株式投資で、これからの人生をゆとりある充実したものにしていきましょう。

 

今日の相場格言
「上がった相場は自らの重みで落ちる」


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