相場における臨機応変とは
こんにちは。元ディーラーの佐藤です。
相場というものはエンドレスに続くニュース材料によって“株価変動”が起こります。
・NYダウが騰がった、下がった
・日経平均が~~~
・ドル/円が~~~
・原油が~~~
・業績が~~~
・レーティングが~~~
などの、たくさんの要因があります。
相場ですから、常に株価変動が起こり、その都度適切な判断をしなければ、資産を増やしたり、リスク回避行動をすることができません。
相場状況によって臨機応変に・・・というのが一般的な投資のやり方です。
この【臨機応変】をインターネットで調べてみると、
「その時その場に応じて、適切な手段をとること。」
と解説されています。
その時、その場において、適切な手段。この「適切」というのが難しいのですね。
例えば、以前、「新紙幣の刷新」という話題から、関連企業の株価が急騰するという場面がありました。
専門家の話では、新紙幣の発行やATM、自動販売機などの改修で、直接の経済効果は1.6兆円くらい見込める、という分析もあります。
直ぐに関連企業に買い注文を発注した投資家の行動は“臨機応変の対応”なのでしょう。
しかし、一部の銘柄を除いて上昇は一時的で、その後は急反落しました。
でも、この特需はこれから業績に反映されるのでしょうから、それを期待した投資行動なら、少しぐらい株価が下がっても問題ないという判断になりますよね。
そういった“長期投資でエントリー”したのですから。
でも、多くの個人投資家は評価損を抱えると不安になり、独自のロスカット基準に則り、手仕舞い(損切り)します。
そのまま、さらに上昇していくイメージだったはずなのに、予想どおりにならず、損切もできずにフリーズしてしまった投資家もいるでしょう。
仕掛けと手仕舞い、売買の判断基準が曖昧で、
『臨機応変』 = 『適切な対応(行動)』
ということが、結果論的には「適切」ではないことが多くなります。
ベースになる基準は変えないこと
臨機応変な対応というのは、
相場状況によってコロコロ考え方を変えるのではなく、ベースになる基準は変えないことです。
仕掛ける前に、短期(目先)投資と決めている場合は問題ありませんが、将来の利益を期待してエントリーするのであれば・・・
目先の株価変動や評価損益で判断しないことです。
ちなみにキャッシュレス社会になるのでしたら、こういった現金を使う機会が減ると思うのですが、キャッシュレス化が進んでもしばらくは現金ニーズが高いままという見方なのでしょう。
皆さんはどう思いますか?
これからの人生をよりゆとりある充実したものにするために、株式投資は愉しんで行ないましょう!
今日の相場格言 「一貫性のない相場師は敗者」
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