手仕舞いは早めに?
11月18日(金)の終値を基準にしたオリジナルのスクリーニングツールでの結果は、“陽転リバーサル銘柄”が多くなっています。
スローストキャスティクスなどの絞込み条件設定をしない状態だと、陽転リバーサルは1,319件、陰転は126件でした。
しかも、「再陽転」が多くなっています。
こんにちは、元ディーラーの佐藤です。
急激な円安/ドル高の進行が大きな要因と考えられますが、この為替変動の影響でしばらくは水準訂正局面なのでしょう。
出来るだけ大きなトレンドに逆らわない仕掛けを心掛けてください。
もし「逆張り」で仕掛けるのならば「手仕舞いは早めに」が基本です。
私の相場観で今の相場を見る
それでは私の思考・ロジックで日経平均株価の解説をしてみます。
現在の相場は、いろんな見方ができますね。
まず、週足は先週の流れをそのまま引き継いで上昇継続。
直近高値を終値で上抜いてきていますので、次は昨年末の水準で19,000円処が目標になります。
月足も下ヒゲの長い陽線で、8月から上昇継続中です。スローストキャスティクスはまだ、ピーク圏にはなっていません。
月足だけ見ると、近い将来、昨年の高値を抜いてきそうなイメージです。
ドルベースでは、急激な円安を受けて、先週末より低い水準で終わっています。
ドルベースで相場を見ている外国人投資家とは印象が違いますね。
18,000円水準というのは過去の上昇局面で言うと、2014年12月~2015年2月の水準と同じなのですが、その当時のドル/円は117円~121円台で、今回同様に急速に円安が進んだ局面でした。
そこから更に円安が進んで、日経平均は昨年の高値21,000円近くまで上昇します。
今回は外部環境が違うとは言え、高所恐怖症的なイメージでいると逆張りのカラ売り玉は残念な結果になってしまうかもしれません。
当時も変動が急過ぎて、確率論で「上げ過ぎ」という分析から逆張りで損失拡大になった投資家がいたハズです。
基準次第では「~過ぎ」というのは当て嵌らないのです。
とにかく・・・
「大きなトレンドに逆らわない」
これが大切です。
高値を追いかけて買い上がるのではなく、押し目を拾うイメージですね。
もし、カラ売りを仕掛けるなら、業績の裏付けがない銘柄がいいでしょう。
基準次第で行動が大きく変わる
全体相場に連れ高しているような銘柄は、勢いが止まると真っ先に売られます。
市場の雰囲気が良くなると買われるのが好業績銘柄なので、その反対ですね。
テクニカル分析は需給、最終的にはファンダメンタルズが重要なのでしょう。
特に株価変動のきっかけになる材料はエンドレスです。
6月に英国のEU離脱問題(Brexit)が波乱要因になり、直近では米国の大統領選挙の結果を機に大きく相場が動いています。
市場関係者が次に注目しているのは、“イタリアの憲法改正国民投票”だそうです。
6月同様に欧州各国離脱ドミノの兆しとなる可能性もありますが、今度はかなり警戒しているので、どうなることでしょうか。市場の反応を冷静に観察するしかありません。
特に「基準をどこにおくか」で行動が違ってきますから。
サプライズは起こるもの
Brexit・米大統領選、どちらもメディア・市場関係者・専門家の予想を裏切る結果となりました。
相場と同じでサプライズは起こります。
予想・予測は当たらない、情報・知識だけでは利益に結びつかないということですね。
相場の上昇局面は「ポジティブ情報」、下落局面では「ネガティブ情報」が蔓延します。
「どこに基準をおくか」を、改めて確認しながら値動きを注視するようにしましょう。
もし、欧州波乱で相場が急騰・急落するのであれば、それはまた大きな「チャンス」になります。
個人投資家としては「投資の基本」を忠実に実行するだけです。
週足や月足チャートを見ると、長い下ヒゲのローソク足になっている銘柄が多くなっています。
当然、日経平均も同様になっていますが、どこで下げ止まっていたか、移動平均など加工されたテクニカルポイントなど関係ないということがわかると思います。
株価というものは、すべての市場参加者の売買が決めるのです。
マーケットが開いている限り、チャンスは何度も訪れます。
自分を信じて、自分で売買の判断できる個人投資家になり、株式投資で人生を豊かにして、周りの人も幸せにしてあげましょう!
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