気迷い状態?
こんにちは。元ディーラーの佐藤です。
3/27(水)の日経平均株価は2万1,378.73円で引けました。
日足ベースでは気迷いといった状態でしょうか。
なかなか“方向感が掴めない相場展開”になっています。
前週末(3/22)にNYダウが460ドル安となったことで、その影響を受けた翌週(3/25)の日経平均も650円安となりました。
今回のNYダウ急落の要因ですが、世界経済の減速懸念、米国の長短金利の逆転が景気後退(リセッション)入りの兆候との見方で、「売りが加速した」という解説になっています。
ドル/円も一時109円台と円高方向になっており、この影響で日経平均も売りが先行したということですね。
しかし、世界経済の減速懸念などは前から言われていたことですから、突然降って沸いた話ではありません。
結局、株価下落が現実化したことによる、投資家心理の影響が大きいようです。
“下がると売り、騰がると買い”
“不安と期待”
常に一喜一憂する不安定な目先投資家の心理というものは仕方がないのでしょう。
今回は週初の月曜日から650円安ですから、買い仕掛けを躊躇してしまいますよね。
仕方がないです。
それが『リスクを取りたくない』という人間の心理というものでしょう。
上値を追いかけて買ってはいけない?
直近、1~2月の上昇相場局面では「指値」での押し目では買えず、チャンスを逃すことになってしまい、「上値を追いかけて買ってはいけないのか?」といったメールをたくさんいただきました。
しかし、今回のように急落すると、「買えなくて良かった」という心理状態になっているのではないかと思います。
そして、650円安の翌日(3/26)は3月決算銘柄の権利付き最終日だったのですが、前日の反動高(+451円)となりました。
相場解説では、「割安感の出た銘柄に買い戻しや押し目買いが入った」ということになっていますが、・・・本当でしょうか。
投資家心理としては、昨日の安くなったところを「素直に買っておけば良かった。」という後悔になります。
しかし、すべて「結果論」です。
月曜日の下落をリアルタイムで見ていた投資家は不安から買いを手控えたことでしょう。
下落要因を相場解説という情報で得ていた投資家ほどさまざまなリスク要因を考え過ぎて、手を出すことができなかったと思います。
「リスクを負って仕掛けるべきではない」と考えたのではないでしょうか。
逆に相場下落を見ていなかった投資家は買うことはできたでしょうが、翌日のリバウンドを想定したものではないでしょう。
『どちらの投資行動が正しいのか?』
ということになるのですが、やはり「結果論」になってしまいます。
その結果を判断した場面、結論を出すタイミングによって、違ってきます。
前日比であれば、451円高になっているのですから、懸念材料など関係なく仕掛けていれば、“利益になった可能性が高い”ということです。
結果論よりも大事な論点
しかし、1週間後、1ヶ月後はどうなるかわかりませんよね。
一番重要なのは、
「どの時間軸を基準に売買の判断をするのか?」
ということです。
これが明確になっていない状態で、目先の株価変動や評価損益の増減、リアルタイム情報を基準に、“買う・売る”という判断をしてしまう投資家が多いのです。
例えば、こんな記事があります。
このように投資家心理に影響を与えるニュース材料はエンドレスに流れてきますし、こういったことが想定されるなら、金融政策や経済政策を臨機応変に変更するなど随時対応するのが政策当局の仕事です。
何もしないで事の成り行きを見ているということはなく、必ず新たな対応策を打ってきます。
対応策が発表されると、それを好感した投資家の行動が株価に反映されることになります。
この繰り返しなのです。
日経平均が2万円を割れ、1万9,000円、1万8,000円、1万7,000円になったとしても必ずチャンスはあるのです。
相場というものは、上げ下げを繰り返しながら、トレンドを形成していくものですから。
前日比で「上がった、下がった」などで判断をしていると、大きなトレンドを無視した投資になってしまい常に逆張り状態になってしまうことでしょう。
あなたは売買の判断基準が明確になっていますでしょうか?
マーケットが開いている限り、チャンスはエンドレスに訪れます。
自分を信じて、自分で売買の判断できる個人投資家になり、株式投資で心が豊かになる人生にしましょう!
今日の相場格言
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