少ない選択肢の場合は売りに仕掛ける必要はない
こんにちは。元ディーラーの佐藤茂利です。
ときに少ない選択肢から、一生懸命良い銘柄を選ぼうとしているかたもいますが、
あまり期待できそうなチャートがない場合は、無理に仕掛ける必要はなく、また次週に期待すればいいのです。
本日は「常に仕掛ける必要はない。」ということで、本日も過去の相場も踏まえてお話していきます。
昨年8/20(月)日経平均はの終値(2万2,199円)を基準に、翌日から8日連続上昇して、8/30(木)には2万2,869円を付けました。
この間の上昇幅は670円以上になり、2万3,000円トライという展開でした。
懸念材料がたくさんある環境で、上げ材料はほとんど何もない中での上昇です。
市場関係者の分析では「買い戻し」という解説になっていましたが、果たして本当なのでしょうか・・・?
日経平均同様に上昇した個別銘柄は多く、週足陽転リバーサルが出現した銘柄がたくさんあったことは、
リバーサルチェッカーをご利用の方でしたら抽出データ件数でわかったと思います。
しかし、この上昇は短期(日足)ベースでは過熱状態になっており、特に株価位置が反転(支持)水準から大きく離れていることが多いのです。
週足リバーサル出現のローソク足が長く(大きく)なっている場合、
“短期の反動安”となりやすいのですが、結局、その後は6日連続安となり、それまでの上昇をそのまま埋めてしまう下落になった銘柄も多い状態となりました。
リスク回避のための投資法則とは?
こういった局面の注意点として、
例えば、週足でリバーサルが出現した場合、日足(短期)ベースではスローストキャスティクスが過熱圏に入っていることが多いです。
そういった場合、短期の過熱を冷ます反動安になることがあります。
仕掛けない方が良いというのではなく、そういう展開も想定しておくことが必要なのです。
できるだけ反転の初動である抵抗支持水準に近い株価位置で仕掛けることが、“リスク回避”になります。
常に押し目買いですね。
上げては買い、下げては売り、という悪いリズムになっている投資家の典型例は、上値を追いかけて約定し、目先の評価損益を見て手仕舞いします。
特に、デイトレのできる環境にいる投資家はリアルタイムで変動する株価に翻弄され、
目先の判断で行動してしまい後悔のトレードになります。
もし、月足が上昇トレンド中であれば、リバーサル後の終値から仕掛けても、
”順張り”なので、目先反動安となっても、また元の上昇トレンドに戻ってくることが多く、
「そんなに心配しなくてもいい」
という考え方になります。
長期トレンドは簡単に変わらない、ということですね。
これは日足と週足の関係でも同じです。
投資資金を減らさない賢い銘柄選びのアプローチ
この前週の日経平均6日連続安となった後の9/7(金)の終値を基準にしたデータでは、
買い転換の条件を満たした銘柄数が少ないという結果になりました。当然です。
前週に多くの銘柄でリバーサル出現となったので、軟調展開の相場環境では不思議ではない結果です。
その“少ない選択肢”から、一生懸命良い銘柄を選ぼうとしているかたもいますが、
あまり期待できそうなチャートがない場合は、無理に仕掛ける必要はなく、
また次週に期待すればいいのです。
リバーサルチェッカーが、毎週新しい銘柄を抽出してくれるので、毎週仕掛けたくなってしまうのはわかりますが、
それでは投資資金がいくらあっても足りなくなります
週単位で落ち着いて、推移を見守れる銘柄だけに絞ることも必要です。
そのことを十分注意して、しっかりと取り組んでいきましょう!
今日の相場格言 「相場は明日もある」
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