情報に操作される投資家心理
こんにちは。元ディーラーの佐藤茂利です。
「現状比較で結果評価する投資家」ということで
目の前の相場に対して余計な情報が入ると、自然に思考が働き、様々な感情が生まれます。
状況変化によって、コロコロ判断基準を変えていては「上がれば買い、下がれば売り」
という後手後手の投資行動になり、
「運良く儲かった、運悪く損した」という生産性の低い、非効率なトレードになってしまいます。
本日はそのことについて、過去の相場を踏まえてお話したいと思います。
昨年7/11(水)の日経平均株価は2万1,932.21円で引けました。
前日比264.68安です。市場関係者の話では米中貿易摩擦が影響しているという解説になっていますが、両国ともに自分で相場を張れば、相当儲かりますね。
要人発言や両国の制裁内容次第で簡単に相場変動を起こせます。今日はザラバで、一時450円安くらいまでありましたからよく戻した方です。
先週末から3営業日で650円くらい上げていますから、その反動もあったのでしょう。でも、今週は月曜日の始値が2万1,838.53円ですから、週足ではまだ陽線です。
前週は7月に入って初日の約500円安から始まって、4営業日で750円以上下落しましたから投資心理としてはかなりネガティブな状態だったと思います。
積極的には仕掛けづらい心理状態でしたが、週初から急反騰している株価を見て、
慌てて上値を追いかけて約定した個人投資家が多かったようです。
相場の結果に惑わされないには?
しかし、7/11の急反落で、後悔のトレード(評価損)になっている方がいるようです。
チャンスを逃してしまうという焦りの心理からの行動ですが、
飛びつき買いで残念な結果になることは相場格言にもあるとおり、今も昔も変わらないのですね。
また、上昇してしまった株価を見て「もっと買っておけば良かった」と後悔し買い増しを行なう投資家もいます。
反転ポイントや抵抗帯から離れた仕掛けはそれだけでリスク増となります。
仕掛けは分割売買で、必ず押し目を拾うスタンスを忘れないようにしてください。
反転の初動で仕掛けていれば、今回のように再度反転(反落)したとしても損失(評価損)は軽微で済みます。
まだ、週1副業投資を始めて間もない方のお問い合わせでは
「リバーサル後の翌週の買い指値が約定できず、チャンスを逃すことになった。」
「上値を追いかけて買ってもいいか?」
「成り行きで買った方がいいんじゃないか」
「現在、評価損になっているが大丈夫だろうか?」
「逆指値はしないのか」
一部の方から、こういったメールをいただきます。
その時点での状態との比較で言っているだけで、そこに仕掛け時のイメージや判断基準はないようです。
そういう方に私は、
「月曜~金曜まで、相場を見ない方がいいです」と言います。
「見ないなんて、そんなこと出来ない」
というのが大方の返答なのですが、見ても構わないのです。前述で列挙したような心理にならなければ・・・。
日足ベースで一喜一憂しないトレードを
余計な情報が入ると自然に思考が働き、様々な感情が生まれます。
状況変化によって、コロコロ判断基準を変えていては
「上がれば買い、下がれば売り」という後手後手の投資行動になり、
「運良く儲かった、運悪く損した」という生産性の低い、非効率なトレードになってしまいます。
私は自分なりの投資法として、裁量を入れること自体は問題ないと思っています。
ですが、仕掛けは週足基準でもその後の状況によって、日足ベースで目先判断を行なうのは如何なものかと思うのです。
結局、結果次第であり、結果論で満足・後悔することになります。すべて結果論です。
結果を素直に受け入れる努力は必要で次のトレードにつながるようにしたいですね。
株式投資は楽しく行ないましょう!
今日の相場格言 「買い遅れたときは、ただ買い場を待つべし」
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