高値掴み(ジャンピングキャッチ)を回避せよ!

短期で考えるとトレードが振り回される

こんにちは。元ディーラーの佐藤茂利です。買った瞬間から評価損が見る見る増えていき、

「何故、こんな高値を買ってしまったのだろう」と後悔する取引をしてしまうこともあると思います。

そういった取引の注意点とリスク回避について、本日も過去の相場も交えてお話してみようと思います。

 

12/5(水)の日経平均株価は2万1,919.33円で引けました。10月の急落で70台まで落ちていた騰落レシオ(25日)も
直近の7連騰で1000円以上リバウンドしたので、12/3(月)時点では123まで上昇しました。

しかし、ピーク圏に入ったところで、現在は急反落となっています。

▼騰落レシオ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A8%B0%E8%90%BD%E3%83%AC%E3%82%B7%E3%82%AA

※ご参考
https://nikkei225jp.com/data/touraku.php

 

やはり月足陰転後のイメージどおり短期のリバウンドの域は超えられないようですね。

トランプ大統領がツイッターに、対中関税の“拡大示唆”とも取れるコメントをしたことで、NYダウも一時800ドル超安くなりました。

トランプ大統領や要人のコメント一つで日々マーケットが翻弄されいている状況ですが、

短期で考えていては振り回されるだけになってしまいます。

直近の6連騰による週足陽転リバーサル出現は、日足ベースではスローストキャスティクスがピーク圏になっている銘柄が多いので、

そのまま仕掛けると短期の反動安に遭いやすいのです。

特に月足が下降トレンド中のリバウンド局面では上値を追いかけて指値するのではなく、日足の押し目を拾うスタンスで指値調整するとリスク軽減になります。

できるだけ上値を追いかけず、反転サポート水準に近い株価位置で仕掛けることが大切です。

 

高値を掴んでしまうジャンピングキャッチ

 

多くの個人投資家は、

地合いが良いときは上値を追いかけて買いたくなるのが投資心理というものです。

※地合い(金融情報サイトiFinanceより)
https://www.ifinance.ne.jp/glossary/souba/sou052.html

 

値動きを見ているとどんどん株価が上昇していくので、買い遅れてはいけないと焦って高値を掴んでしまうことが多いのです。

短期投資家の間では

「ジャンピング キャッチ(JC)」

などと言うようですね。

 

野球などではカッコイイ捕り方なのでしょうが、相場ではとても“格好悪い状態”になります。

買った瞬間から評価損が見る見る増えていき、

「何故、こんな高値を買ってしまったのだろう」

と後悔します。

 

冷静にチャートを確認すると反転ポイントから、かなり乖離した株価位置になっておりスローストキャスティクスなどのオシレーター系指標では

“過熱ゾーン”にあることがわかります。

※オシレーター系・トレンド系(コトバンクより)
https://kotobank.jp/word/%E3%82%AA%E3%82%B7%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E7%B3%BB%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%89%E7%B3%BB-775962

 

「試し玉」でリスクを軽減する

目先の値動きに翻弄されてしまうと、こういった部分が見えなくなってしまうのです。

相場ですから、そのまま期待どおりに上昇していく場合もありますが、

上がればそれだけリスクが高くなるので、仕掛けを冷静に調整する必要があるのです。

 

個人投資家の多くは値上がりを期待して、最初にドカッと資金投入してしまい、

想定に反して評価損になると、不安から損切りしたくなってしまいます。当初の値上がり期待は相場状況の変化で何処かに行ってしまいます。

 

仕掛け時の資金配分は一度にたくさん買わずに複数回に分けることで、リスクを軽減できます。

 

たとえジャンピングキャッチになってしまったとしてもそのあとに押し目を丹念に拾えば、買いコストを下げることができます。

一番良いのは、まずは「試し玉」から仕掛け、時間軸を変えたチャートで、もみ合い水準付近で約定できるようにすることです。

相場状況によって、こういった柔軟な対応が必要になります。

マーケットが開いている限り、チャンスは何度も訪れます。

株式投資で心が豊かになる人生にしていきましょう。

今日の相場格言
「上げにつれ買い玉細くすべし」


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