1350億円がなくなる!?
先日、このようなニュースを目にしました。
東京の投資運用会社「AIJ投資顧問」が巨額の年金資金を消失させた事件で、4年にわたって続けられてきた資金の回収作業が終わり、全国の年金基金などがAIJに預けていたおよそ1450億円のうち、回収できたのは100億円程度にとどまったことが関係者への取材でわかりました。
こんにちは、元ディーラーの佐藤です。
結局、回収できたのは100億円程度で、1,350億円が溶けてなくなったという話です。
いったい、どんな商品で運用していたのでしょうか・・・。
日本では運用のプロが、なかなか育たないのです。
データや統計、平均などの机上の計算ばかりで、相場という生き物の本質がわかっていないのです。
日本はお金に対する知識レベルが極端に低い
この「全国の年金基金」にも責任があります。
真面目に働いて積み立てた人たちは、納得がいかないでしょう。
高校生あたりから、金融論とか相場哲学論とかの授業があれば、自分で運用してみたいという気持ちにもなるのでしょうが、利回りや勝率ばかりに目が行き、中身を理解せず他人任せにすると後悔することになります。
これからは、半分ぐらいは自分の頭を使って運用していかないと豊かな人生にならないかもしれません。
過去の流れを無視した数値レポート
マーケットではNYダウが19,000ドルを超えてきたことで、大手N證券からは
「2018年には27,000ドルを目指す可能性」
というレポートも飛び出してきました。
そろそろ危険な状態なのかもしれませんね。このレポートはNYダウの過去の高値更新後の上昇率の平均を当て嵌めて算出しているようです。「平均」です。
過去の流れ、株価位置など関係なく、そのまま数値だけで算出しています。
どうなんでしょう?この予想、予測。
私は27,000ドルにならないと言っているのではありません。
リーマンショック以降の世界的金融緩和で、異常にお金を刷りまくっています。
資金移動が起これば、ありえない株価ではないのです。
日経平均においても、同様のことが言えます。
日本株が割安、将来的に魅力があると判断すれば、世界の投資家から、このお金が集まってくるでしょう。
日経平均の最高値38,915円など通過点なのかもしれません。
しかし、未来を決めるのは計算式で算出されたものではなく、その時の状況、そのタイミングでの人間の意思・感情・目的・価値感など様々な要因で変わってきます。
未来を変えるのは自分次第
このような話がよくありますが、実際、どう動くかでいろいろなものが変わります。
相場も同じです。
相場も予想外のことが必ず起こるので、1年、2年先の未来のことなど誰にも当てることはできません。
統計論を当て嵌めて運用した結果が「年金資金消失事件」なのでしょう。
直近相場ではトランプラリーで日経平均が2,000円以上、値上がりしました。
特に何も考えずに株を買っても利益になる可能性の高い局面でした。
同時期に私の投資法のロジックで陽転した銘柄のその後を検証しても意味がないと思いますので、今回は省略します。
このような相場環境で「当てた」というような業者もいますが、どんな相場でも通用する相場の考え方、投資法でないといけません。
ここからどのような相場になるかを当てようとするのではなく、個々の銘柄毎の流れに乗る売買を心掛けましょう。
マーケットが開いている限り、チャンスは何度も訪れます。
自分を信じて、自分で売買の判断できる個人投資家になり、株式投資で人生を豊かにして、周りの人も幸せにしてあげましょう!
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