現在の状況を時事ネタから
3月17日(金)週末の日経平均株価は19,521.59円で引けました。
日本株は煮え切らない相場が続いています。
こんにちは。元ディーラーの佐藤です。
日経平均に影響のある為替が円高方向というのも要因なのでしょうし、森友学園問題で安倍総理大臣や稲田防衛大臣が絡んでいるとなると、政局不安になります。
外国人投資家はこういった問題を嫌う傾向があるようですから、この問題が片付くまでは、日本株を積極的に買うことはないのでしょうね。
また、注目されていた米国の金融政策ですが、FRBは連邦公開市場委員会(FOMC)で昨年12月以来となる追加利上げ
(フェデラルファンド金利0.25ポイント)を発表しました。
市場の9割が予想していたとおりの追加利上げで、完全に織り込んでいたのか米国株式は上昇、金利は低下(債券上昇)、ドル/円は円高へという「ポジション調整」のような動きになりました。
本来、利上げですから金利は上昇するのが普通ですし、日米の金利差拡大ですからドル高・円安にならないとおかしいのですが、セオリーどおりにならないのが相場です。
結果をどこで判断するのか?手仕舞いのタイミング
決算発表などと同じで、予想どおりだと
「材料出尽くし」
「織り込み済み」
などという解説になります。
イベント直後は目先の需給調整からセオリーと違う動きになることもありますが、金利と為替は切っても切れない関係なので、何れ必ず水準訂正が起こるハズです。
要は結果判断をどこでするかによって、捉え方が違ってくるのです。
手仕舞いするタイミングによって結果が違ってくる、というのと同じことです。
結局、相場は市場参加者の投資行動によって動くので、すべての投資家の売買のバイアス(偏り)がトレンドという形になるのですね。
特に相場が一番動くのは「サプライズ(驚き)」があった時です。
直近では昨年11月の米大統領選挙の結果が、市場関係者の想定外になった時ですね。
そういう意味では、イベント通過後にゆっくり投資行動を起こしても全然遅くないことがわかります。
すべては結果論ですが、結局目先の小さな利益を狙うより安全であり、トレンドフォローの落ち着いたトレードの方が利幅も大きいのです。
「短期売買が低リスク」は幻想でしかない
週足や月足は、ダマシの多い日足や分足のような短い時間軸と違い、必ずある一定のトレンドを形成します。
「短期の方が低リスクである」
というのは幻想で、実は長い時間軸の方が説得力があり、小さな株価変動に、一喜一憂する必要がないのです。
大切なのは、「それまで(過去)の流れ」と「株価位置」です。
ほとんどの投資スクールや専門書による解説では、日足をベースにした移動平均線や一目均衡表などのテクニカル分析がメジャーですが、残念ながら相場がこれらの指標どおりになることはありません。
すべての市場参加者の投資行動が相場の答え、だからです。
今週も一部の新興株でイナゴタワーが崩れています。
人気株の急騰した高い水準を追いかけて買うと、それだけリスクが高くなるということも、考慮すべきでしょう。
目先の利益を求めるのではなく、トレンド発生の初動で仕掛けるような低リスク売買をお勧めします。
マーケットが開いている限り、チャンスは何度も訪れます。
自分を信じて、自分で売買の判断できる個人投資家になり、株式投資で人生を豊かにして、周りの人も幸せにしてあげましょう!
今日の相場格言
「相場は相場に聞け」
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