3月の相場から学ぶ投資
こんにちは。元ディーラーの佐藤茂利です。
注文後、目先の相場変動に一喜一憂する個人投資家も多いと思いますが、
本日は、私の実践する週一副業投資の根幹である
「あれこれ考えずに週末の株価チェックだけで、銘柄選択や売買の判断をしてしまおう」という考え方を
お伝えするために、過去の相場を振り返って解説していきたいと思います。
3/15(土)の日経平均株価は2万1,450.85円で引けました。前週比では425.29円高になります。
前週は大きな陰線で週間では577円安となりましたが、その“反動高”といった状況でしょう。
1ヶ月前(2/8週)は前週のローソク足の実体部分(陰線)が約500円程だったので再陽転となりましたが、今回は800円幅だったこともあり、再陽転リバーサルの出現とはなりませんでした。
しかし、半値程の戻しとなっています。
実際のチャートを見れば、ひと目でわかることでもありますが、
週間ベースでは上昇と下落に継続性があることがわかります。
短期ではトレンドの継続性がないのですが、時間軸を長くすると継続していることがわかります。
月足にすれば、もっと継続しやすくなります。
相場概況は“前日比”の騰落で解説されることが多いのですが、「前週比」や「前月比」で比較されることはほとんどありません。
前日比では陰線(下落)でも週足では陽線で上昇継続ということがわかるチャートになっていても、直近の値動きの印象が優先されてしまいます。
また、長めの移動平均線(13週や26週)でテクニカル分析をする専門家がいますが、
サポート(支持線)やレジスタンス(抵抗線)としてであって、
あまり「トレンド」という意味で解説されることがないのです。
短期投資の落とし穴とは?
当然と言えば、当然なのですが、
多くの投資家の投資イメージが短期(目先)投資だからです。
あなたも買い仕掛けた後に、できれば株価が急騰してくれることを期待していますよね?
確かに、それを何度も繰り返せば、小さな利益が積み上がりますし、理想的です。
でも、なかなかそのようなトレードを繰り返すことはできません。
相場ですから、期待どおりにはならず、マイナスになってしまうことも多々あります。
そして、その短期(目先)トレードに疲れて、ストレスを溜めることなってしまったという個人投資家は多いのです。
あなたはどうですか?
ほとんどの個人投資家が、目先の相場変動に一喜一憂し、評価損益で判断してしまいます。
上の表を見てもわかるとおり、週単位で見れば、トレンドはしっかり継続しています。
この1週間の上昇・下落ですが、“前日比”をTOTALした結果です。大口投資家や個人投資家、短期・中期・長期投資家を含めすべての市場参加者がいろいろな情報や知識、
テクニカルやファンダメンタルを駆使したトレードを行なっても、結局、このトレンドの中で含まれています。
値動きのあるものであれば、必ずトレンドというものは発生するのです。
その継続性は時間軸が短ければ短いほど続かないということになります。
週末の株価チェックで銘柄選択や売買の判断をする
この週1副業投資術の基本的な相場の考え方は
週足(月足)トレンドを基準にしていますので、
急騰銘柄を当てようとするものではありません。
週足ベースのトレンド反転の初動で仕掛けるので、翌週に急騰することがよくありますが、
それを期待するのではなく、トレンドが継続するか否かを週末ごとにチェックすることで売買の判断をするものです。
ものすごく簡易的に表現するならば・・・
「あれこれ考えずに週末の株価チェックだけで、銘柄選択や売買の判断をしてしまおう」
というものです。
現在、デイトレードができる環境にいるかたは急騰銘柄に飛び乗ることもあるでしょう。
ですが、それはトレンドフォロー投資ではありません。
多くの急騰銘柄の過去チャートで検証すると分かりますが、急角度で上昇した銘柄ほど、同じ確度で急落します。
上昇時に抵抗となる売買が少ないので、サポートにならないのです。
もし、あなたが短期のつもりで仕掛けた銘柄が評価損になり、損切りできずに塩漬け株になってしまっているのでしたら、
ぜひ長期チャートでトレンドや株価位置をご確認ください。
長期トレンドに逆らった建て玉は保有期間が長ければ長いほど、評価損が増えていきます。
時間軸が長いほど、トレンドは簡単には変わりません。
それは多くの銘柄の実際の過去チャートが証明しています。
また、2倍、3倍、5倍・・・10倍株は短期では形成されません。
中長期トレンドを判断基準にすることで、大きな値幅が獲れるのです。
今後も株式投資を愉しみましょう!
今日の相場格言 「素人がプロに勝てるのは時間である」
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