【右往左往】情報に翻弄される個人投資家たち・・・。

イナゴタワーの乱立

こんにちは。元ディーラーの佐藤です。

またか・・・という感じですが、「イナゴタワー」ができてしまったようですね。

※イナゴタワー – Wikipediaより

イナゴタワーとは、イナゴ投資家と呼ばれる個人投資家等が行なった
株式等有価証券の回転売買が原因で生じるタワーのような形状の株価チャートのことをさす俗語である。

 

『ニチダイ(6467)』

わずか2週間で3980円から1500円割れまで急落しました。

この銘柄の上げの初動は、500円台でしょうかね。

 

多くの個人投資家が目先の利益を求め、急騰銘柄に群がります。

 

発端となっているSNSは?

「買いが買いを呼び、売りが売りを呼ぶ」

その発端となる情報の発信源が、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のようです。

 

代表的なSNSは今問題になっているFacebookやTwitter・LINE・ブログなどです。

また、自分のポジショントークの書き込みが多いのが掲示板です。

大手の株式情報サイト内にあり、多くの個人投資家が閲覧しているようです。

 

良く調べているものもありますが、かなり偏った内容で他の市場参加者の売買をあおるような書き込みも目立ちます。

ですが、私はほとんど見ません。

 

“売買の判断を迷わせる要因”になってしまうからです。

近年、イナゴタワーのような短期間で急騰・急落する原因は、Twitterが多いようですね。

 

発信者について、短期のデイトレを行なっている個人投資家にはファンも多いようですが、否定的な投資家もかなりいるようです。

Twitterですから、「ただつぶやいただけ」と言われればそれまでですが、不透明要因を個人投資家の買い意欲を誘発する内容でつぶやくので、期待してしまうのです。

 

影響力のある人のTwitterはフォロワーも多く、株価変動の発端になっています。

「買い」が「買い」を呼んでしまうのです。

 

ここまで影響力があると、事前に自分もしくは身近な人間だけ先に仕掛けておいてからつぶやき、急騰したら売り抜けることも十分可能になります。

株式投資というものは上げ始め(初動)で仕掛けていれば、“リスクを軽減”できます。

 

たとえ、急騰後に急落しても、元の水準に戻るだけですから大きな損失は避けられます。

ですが、、、

すでに大きく上昇した後にエントリーすると、それだけリスクが増幅します。

 

繰り返されてきた歴史から学ぶ

今回のニチダイのように一瞬でも手仕舞いのタイミングを逸すると、かなり残念な結果になるのです。

他人の情報で目先の利益を狙った投資が、その情報に翻弄された投資家の大衆心理とともに、脆くも崩れ去る株価を見ることになります。

 

このようなことが株式投資の相場では繰り返されています。

 

簡単に言えば、情報に振り回されて、利用されているだけなのですね。

これはSNSを利用したものでなくても同じことです。

 

そこにチャンスがあることは事実ですし、上手にトレードすれば、大きなリターンを得ることができます。

割り切ったトレードができるか否かです。

 

それができないのならば、参加しない方がいいでしょう。

 

リスクを負ってストレスの溜まる投資をするよりも、堅実にコツコツ利益を積み重ねる投資の方が株式投資の“本当の楽しさ”を味わえます。

もし現在、胃の痛くなる投資をしているのならば、そのやり方からは、できるだけ早く卒業した方がいいでしょう。

 

自分を信じて、自分で売買の判断できる個人投資家になり、株式投資で心が豊かになる人生にしましょう

今日の相場格言
「筋の耳打ちは信頼するな」


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