赤信号は、皆で渡るのか?
暑い日が続いていますが、体調は大丈夫でしょうか。
さて、ビットコインあたりの情報が様々に飛び交っていますね。
果たしてどういう影響が株式投資にもあるでしょうか。
十分に様子を見ていく必要がありそうです。
こんにちは。元ディーラーの佐藤です。
毎度のこと思うことではありますが、投資家の皆さんは何を基準に物事を判断しているのでしょうか?
あなたは一般的な大多数の考え方に同調し、周りの論調に流されてしまっていませんか?
「赤信号、皆で渡れば怖くない」
なんて言葉が流行りましたが、集団ならば心理的な抵抗が薄れるのです。
相場では大衆と同じ行動を取っていては、儲かりません。
悲しいことかもしれませんが、それが現実なのです。
信頼するポイントを間違えている?
また、価値判断は何が基準でしょうか?
自分の知識・経験、そして情報でしょうか。
あなたが見たその情報の出処は、本当に信用できますか?
「上場企業だから」
「有名大学出身だから」
「テレビ・新聞に出ているから」
などの肩書きや経歴が基準になっていませんか?
日本人は大手企業に勤めていたり、公務員や専門的な知識のある方の意見を信じてしまいます。
大手優良企業だった東芝は不適切会計で地に落ちました。
この会社の上層部はエリートと言われる方々でしょう。
結果的には全然、信用できないという結果です。
多くの投資家を裏切ったことは間違いありません。
多くの東芝の従業員は優れた能力があり、信用できる人たちなのでしょうが、社会的には厳しい立場ですね。
大手も廃業する時代
20年前に四大証券の一角である山一證券も不正会計(損失隠し)から経営破綻し廃業しました。
相場のプロである証券会社です。
例えば、証券会社に勧められる投資商品より、銀行や郵便局で勧められる商品の方がローリスクな感じがしませんか?
同じ金融業でも、何か証券より銀行の方が安心・安全という社会的な位置付けがあるようです。
私は証券出身だから余計、そう思うのかもしれません。
昔は「株屋」なんて言われたこともありますし、イメージが良くなかったのですね。
これは余談ですが、私が30年くらい前に証券会社の面接を受けた際に同じグループに銀行員の息子という学生がいました。
その時に、面接官から応募理由を訊かれた際の、彼の言葉が今でも忘れられません。
「父親にお前は銀行に入れる能力がないから証券へ行け」
と言われた、と平然と答えていました・・・。
皆さんのご想像のとおり、彼は私の同期の中にはいませんでした。
最近、問題になっているのは毎月(隔月)分配型の投資信託のようです。
これは日本の年金制度をうまく利用した現受給者に相当ウケている商品です。
2ヶ月に一度、受け取れる年金を補ってくれる、正に痒いところに手が届く商品のようです。
考えた人が凄いです。
しかし、この投信の別名はタコ足投信と言って残念な部分は運用益が出ないと元本が目減りしていくのです。
毎月、目に見える配当を受け取れているので、元本の減少は相場のせいになっていて、トラブルになりそうになると別の商品を勧められるそうです。
どこで売っている商品か、というと前述の一般的に信用のある金融機関なのです。
では、何を信じればいいのでしょう?
自分を信じてください。
自分自身で商品を選び、売買の判断をするしかないのです。
結果が良くても悪くても納得できるでしょうし、その経験は自分自身のスキルアップになります。
他人の意見で行動した場合は、何も得るものがないのですね。
自分を信じて、自分で売買の判断できる個人投資家になり、株式投資で人生を豊かにして、周りの人も幸せにしてあげましょう!
今日の相場格言
「大手の商いを恐れることなかれ、
ただ相場の高下と大勢を鑑みよ」
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