【最終判断】自分で考えて、判断する。

直近の市場関係者の注目は「金利」

こんにちは。元ディーラーの佐藤です。

相場の大きな上げ下げ(うねり)の中で、個別銘柄ごとのトレンドをしっかりチャンスに変えていきたいところ。
特に最近は大きな動きが目立ちますから、相場を分析しつつ

最終判断を他人に委ねる他力投資ではなく、自分で考えて判断することの大切さについて、

私の見解をお話していきたいと思います。

8/16(金)の日経平均株価は2万0,418.81円で引けました。

印象が良くないのは、直近の週足ベースの終値安値が5/31(金)の2万0,601.19円を下回って引けてしまったことです。

“下値が切り下がる状態”です。

まあ、週足ベースですから、まだ反転の期待はありますが、月末に月足ベースでも下値が切り下がると、さらに先行きダウントレンドを示唆することになります。

どうなることでしょう。

この週はNYダウも今年最大の下げ幅(800ドル安)を記録しました。上がれば、下がるのが相場です。この繰り返しなのですね。

直近の市場関係者の注目は「金利」です。

関連記事はこのような感じ。

▼米国で12年ぶり「逆イールド」 消費増税への影響は
https://www.asahi.com/articles/ASM8H53V9M8HULFA014.html

▼逆イールドとは 長短金利逆転にみる景気後退サイン
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO48614970W9A810C1EA2000/

過去には、リーマン・ショック前やITバブル、

日経平均が最高値を付けた後(1990年~91年)でも逆イールドになっていたようです。

直ぐにというわけではないかもしれませんが、過去の経験則では「前兆」と言えるかもしれません。

質への逃避(Flight-to-quality)

投資初心者には、少し難しい話になってしまうのですが、

質への逃避(Flight-to-quality)といって、経済が先行きが不透明になった時は、

投資対象をよりリスクが低く、安全性の高いものに資金を移す投資行動になります。

簡単に言うと、保有している株式を売って、国が発行する国債など買うのですね。

債券が買われると、利回り(金利)は低下するという流れですね。

現在、株を保有している投資家にとっては、かなりネガティブな話なのですが、実は昨年12月や今年3月にも長短金利の逆転が起きていました。

ちょうど今回のように株価が急落する前です。

ここだけに焦点を合わせると、今は株式投資などリスクがあり過ぎてやっていられないという心理になるでしょう。

しかし、冷静に相場を振り返ってみてください。米国株はその後に史上最高値を更新しています。今回の相場が今後どうなるかは誰にも分かりませんが、

こういった懸念材料はマーケットが開いている以上、常にエンドレスに続きます。

この大きな上げ下げ(うねり)の中で個別銘柄ごとのトレンドをしっかりチャンスに変えていきましょうということです。

最終判断を他人に委ねる他力投資はやめよう

なお、最近、お問い合わせいただいているメールの内容が2つに分かれてきました。

これまで多かったのが、

「リバーサルが出たので買ったのですが
評価損です。どうしたらいいですか?」

「NYダウや日経平均が下がっているので、
売った方がいいですか?」

です。

未だに、最終判断を他人に委ねる他力投資から抜けられていません。

もう1つは、

「陰転したのですが、株価位置や相場環境から判断して、ある程度のリスクも許容できるので、ロジックどおりではないですが、長い目で見て保有継続します。」

「外部環境も不安定なので、ツナギ売りにトライしてみます」

といった内容。

自分で考えて、判断するようになったのですね。

とても、素晴らしいことで、自分自身で相場局面や株価位置などを考えて判断するようになったかたからのメールが増えてきているのです。

今回の急落局面でも、陰転してしまった銘柄について、直近の安値を下回っていないし(大きな評価損になっていない)、

米中貿易摩擦懸念の影響が大きいという判断から、ロジックどおりに手仕舞いするのではなく、月末の株価を確認する方針、ということなのでしょうとても冷静な判断で良いと思います。

これが“スキルアップ”ですね。

 

相場というものは、仕掛けている株価位置がとても重要で、

どんなに良い銘柄でも、株価がかなり上昇した局面で仕掛けた場合、その反動安になることがあります。

「買った途端に評価損になる投資」ですね。

どんな株でも、上(下)がり続けることはなく、上げ下げを繰り返しながらトレンドを形成します。この上げ下げのタイミングが大切なのです。

目先ばかりではなく、時間軸を変えて、それぞれのチャートをしっかり観察していきましょう!

マーケットが開いている限り、どんな相場でも、チャンスはエンドレスに訪れます。

あなたの資産が今後も堅実に増えていくことをお祈りいたします。

 

今日の相場格言
「他人を頼るべかららず、自力を頼むべし」


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