相場の真実を理解する投資法

個人ベースと実際のマーケットはほとんど関係ない

こんにちは。元ディーラーの佐藤茂利です。

個人の損益に関わる割合など、実際のマーケットではほとんど関係ないものです。

本日は、個人ベースや指数ベースではない、相場基準の判断が大切。という内容をお話する上で、
過去の相場も踏まえて解説していきたいと思います。

4/3(水)の日経平均株価は2万1,713.21円(+207.90 )で引けました。日足ベースでは、全く方向感の掴めない展開が続いています。

本日、日経平均は207円高となっていますが、値上がりの寄与度ではファーストリテイリング(9983)が、1銘柄だけで103.54円押し上げた計算になるようです。

寄与度上位ですが、いつも値がさ株が占めています。

相場解説では、米中の経済指標の改善で、世界経済の減速懸念が後退したという見方や米中の貿易協議で合意が近づいているとの一部報道を受けて、強含みとなった、ということです。

結局、懸念で売られ、期待で買われているのですが、

多くの投資家は、その目先の株価変動に翻弄され、一喜一憂した結果、無駄なトレードをしてしまうことになります。

4/2のように朝方の中国の経済指標を好感し、買い先行で上昇しても、日本市場への影響は朝高だけで、大引けにかけて値を消していくことがあります。

ローソク足での表示は陰線で終わる状態です。

手仕舞いのタイミングを見極める

 

それは、そうでしょう。

本来、個別銘柄の業績とは、ほとんど関係ありませんから。

短期(目先)投資家に良くあるパターンで、「飛びつき買い」が失敗し、長期投資(塩漬け株)になることは多々あります。

逆に評価益だったものが、いわゆる

「絵に描いた餅」

になってしまった経験をお持ちの個人投資家も多いかと思います。

週1副業投資術を実践されている皆さんの中にもそういったご経験がある方が多いのではないでしょうか。

この週1副業投資術は

“週末まで株価を見ない”

というのが基本ロジックなのですが、

頑なに「絶対見るな」と言っているのではありません。

 

特に仕掛け時の投資スタンスが「リバウンド狙いの逆張り」であれば、

評価益になったら、どんどん利益確定した方が良いです。

 

月足が下降トレンド中なのですから、元の大きなトレンドに引き戻されやすいのです。週足ベースでは“再陰転”になりやすい状態です。

では、“どこで手仕舞いすればいいのか”ということなのですが、

 

それが過去のもみ合い抵抗支持水準です。

「目標値・抵抗値」です。

 

過去の下げ止まりの株価位置、直近の下げ始め水準ですね。この水準は戻り売りに遭いやすく、短期でも勢いが止まりやすくなりますから、

一部は利益確定したり、ツナギ売りなどを入れると、「堅実投資」になります。

みなさんも、売りそびれて反落してから、「あの上値抵抗水準で利確しておけば良かった」と後悔したことはありませんでしょうか?

騰がっている時、評価益が増えている時は、「もっともっと」という意識が強く、

欲が心理を支配しているため、どうしても機械的な判断ができなくなります。

 

だから「10%で利益確定」などというよくわからない個人的な売買ルールを設定してしまいます。

10%騰がるものは、もっと上がる可能性がありますし、

逆に、10%騰がる手前に、上値抵抗があれば、そこで反落してしまうこともあります。

10%の基準が【買い値】からであり、その【買い値】は個人ベースなのです。

 

相場基準で賢い売買判断を

他の市場参加者はあなたがいくらで買っているかなど知りませんし、気にもしていないでしょう。

例えば、安値から10%戻った(上がった)水準や、多くの市場参加者が売買の基準にしている
移動平均線から10%乖離した水準というのなら

まだ、説得力がありますが、

個人の損益に関わる割合など、実際のマーケットではほとんど関係ないのです。

 

あなたの損益を基準に株価変動が起きているわけではないので、常に相場を基準に売買の判断をするようにしましょう。

※マーケットインパクトのある大きな株数で売買しているのでしたら、別ですが・・・。^^;

 

利益確定が早過ぎて後悔される方も多いのですが、それは過去の「絵に書いた餅」という経験が強く印象に残っているからでしょうね。

 

相場ですから、底で買って、天井で売ることはできません。

しかし、週足・月足チャートを時間が経過した後で確認すると、

如何に目先判断、評価損益での判断でチャンスを逃し、ピンチを自分で招いているかがわかると思います。

マーケットが開いている限り、
チャンスはエンドレスに訪れます。

株式投資を愉しみましょう!

今日の相場格言
「もうはまだなり、まだはもうなり」


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