令和相場の陰転から…回復兆候?
こんにちは。元ディーラーの佐藤茂利です。
令和相場に入って週足陰転後、下降トレンド3週目ですが、個別銘柄を見ると、5月24日(金)の終値を基準にしたトレンド反転サインでは、意外に陽転が多く感じました。
「意外」という言葉が適切かどうかわかりませんが・・・。
米国のファーウェイ排除政策が日本の関連銘柄にも大きな影響を与えており、マーケットの雰囲気をさらに悪化させています。
個別銘柄で急落している銘柄がありますが、目先は仕方がないですね。
リスク回避の行動を取る投資家の売りで需給が崩れるのは避けられません。
この影響がどこまで続くか、しばらくは静観するしかないでしょう。
テンバガー候補株への期待と投資リスク
このように相場というものは、新たな材料が出てしまうと、それを受けた市場参加者の投資行動によって、目まぐるしく方向が変わることになります。
半年後、1年後の予想・予測など“無意味”ということです。
ちまたには「2倍・3倍・・・、テンバガー候補株」などという広告が溢れていますが、2~3日でテンバガーになるようなことはあり得ません。
1ヵ月、3ヵ月、半年、1年、数年掛けて、何度も上げ下げを繰り返しながら、結果的にテンバガーになる、のです。
多くの個人投資家は、テンバガーを期待して候補株に仕掛けますが、半年、1年と保有できる人はいないでしょう。
テンバガーとはならなくても、2~3倍になる銘柄はたくさんありますが、ほとんどの投資家は途中の一時的な下落で篩い落とされてしまいます。
テンバガー候補で多いのが、「バイオベンチャー」関連株です。
これは質問が多いのですが、いつも返答に困ります。
何故ならば、急騰前の初動ではなく、天井を付けて急反落している、所謂、“イナゴタワー”が出来上がる状態だからです。
基本的に赤字・無配が当然のセクターで、資金調達(新株発行)をして設備投資を行ない、その資金で研究・実験を重ねて、新たな薬や治療法など開発しています。
この期待だけで、株価が上昇していくので、目先投資家の回転売買により、短期で大きく急騰するのですが、下げるスピードも早く、逃げ遅れると大きな損失につながります。
短期投資で大きなリターンを期待する…と?
確かに夢のある投資なのでしょう。
万年赤字・無配の会社に大事な資産を投じる勇気には脱帽しますが、運用資金のホンの一部だけにしておきたいですね。
直近でも、不祥事により社会問題化している銘柄に対し、某有名投資会社の保有比率が上昇したという理由だけで、株価が上昇しています。
多くの個人投資家も追随買いを行なっているようですが、業績ではなく、思惑・期待だけです。
上がるから買う、買うから上がる。
保有している投資家は、いつ下がるかわからないという不安を感じながら日々、相場を注視していることでしょうね。
初めから、このリスクを理解した上で投資スタンスが確立した資金投入であれば問題ありません。
例えば、、、短期投資に徹するというのならいいでしょう。
しかし、「短期(目先)投資で大きなリターンを期待する」というのは、かなり矛盾している投資行動ではないかと思います。
あなたの投資スタンスは、矛盾していませんか?
自分を信じて、自分で売買の判断できる個人投資家になり、株式投資で心が豊かになる人生にしましょう!
今日の相場格言
「上がるものは下がる」
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