実は昨年から懸念されていた米中貿易摩擦の影響
こんにちは。元ディーラーの佐藤茂利です。
5/10(金)の日経平均株価は2万1,344.92円で引けました。
株式相場は「米中の貿易摩擦問題の泥沼化で、世界経済の減速を懸念して軟調になっている」という解説になっています。
国際通貨基金(IMF)は先月、世界経済見通しを下方修正していましたね。
いえ、実は昨年から懸念されていました。
想定内だと思うのですが、次週以降も、この問題の行方次第で、波乱含みの展開になるのでしょう。
専門家や業界関係者も、今後の展開を予想することができず、“相場状況の解説”に留めています。
当然でしょう。
マーケットの受け止め方など、未来に起こることは、誰にも予知できません。
今回は10連休前に建て玉を手仕舞いしていた投資家が正解だったことになりますが、それもここまでの結果論です。
きっかけはトランプ大統領のツイートですから。
投資家の中には、「この暴落を当てた」というような認識の方もいるようですが、上がれば下げるのが相場ですし、12月の安値からは日経平均ベースで3,400円強の反発となっていた局面ですから、いつ下げてもおかしくはなかったということでもあります。
しかも、まだ900円程度しか下げていません。
日経平均は下げているが、下がっていない銘柄も結構ありますし、「暴落」と言えるのか?という感じです。
まあ、目先(短期)投資家からすれば、暴落なのでしょうね。
持たざるリスクと対局にあるチャンス
GW前の日経平均はなかなか下がらなかったので、「持たざるリスク」の話を連休前の通信に書きました。
それはリスクではない、という話ですね。
チャンスになるかもしれないが、敢えてリスクを負う必要はないというだけのことです。
また、連休明けを待ってエントリーしようと考えていた投資家も、この外部環境では、仕掛けを躊躇してしまうでしょう。
しかし、相場というものはこの繰り返しです。
昨年12月の急落の後、外部環境はそれほど変わっていないにも拘らず、株価は下げ始めの水準まで戻りました。
そこにチャンスはあったわけです。
「暴落を当てた」と言っている投資家は、常に米中問題などを懸念していたのですから、このチャンスには乗れていないのではないでしょうか。
そして、上述のとおり、現在は相場局面的にも、1月から上昇してきた反動の動きとなってもおかしくない場面です。
米中貿易摩擦問題やイラン制裁を懸念して、リスクを取らないというのもとても賢明な判断だと思いますが、相場において、すべての懸念材料が払拭されることはなく、常にネガティブな材料が付きものなのです。
リスクを負うからリターンがあるわけで、直近の懸念材料が払拭されてからエントリーしたのでは遅く、逆にリスクが増幅することにもなります。
注意していただきたいのは、ただ「リスクを恐れず、エントリーする」というのは無謀ですから、しっかり、値動きを見て、下げ止まりを確認し、試し玉から分割で仕掛けるといいですね。
日経平均ばかりを気にしては個別のチャンスに気づけない
個別銘柄には個別の動きがあります。
森(日経平均)を気にし過ぎては、個別のチャンスに気付けないということなのです。
勘違いしてほしくはないので何度もお伝えしてきていますが、私は“日経平均を見ていない”ということではありませんので。
これだけ言ってもわからない人はいつまでも理解できないのかもしれませんけどね。。
もう一つ言うと、短期(目先)で相場を考えている投資家とは時間軸などの判断基準が違います。
それぞれで良いと思いますが、どちらが良いという話ではないですよね。
あくまでも週1副業投資術の考え方ですから。一緒にして考えないようにご注意願います。
ちなみに4月の月足陽転銘柄リストに載せたディー・エヌ・エー(2432)ですが、自己株式取得を発表しましたね。
エントリーされていた方は、おめでとうございます。^^
「急騰銘柄を当てる」という意識ではなく、単純にトレンド反転で仕掛けていると、こういったことも頻繁に起こります。
兎に角、相場環境が良くない中、こういう銘柄があると心理的なゆとりにつながりますね。
おまけ
過去にも同様の記事を取り上げたことがありますが、「タコ足配当」でインターネット検索するとたくさん解説がでてきます。
結局は売買差益を狙う投資と同じで、自分自身の投資目的、投資スタンスと合っているか否かが重要なポイントになります。
自分を信じて、自分で売買の判断できる個人投資家になり、株式投資で心が豊かになる人生にしましょう!
今日の相場格言
「陰陽は循環する」
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