そのときの“投資家としての真理”はどうか?
こんにちは。元ディーラーの佐藤です。
「荒れる相場だと思っていましたが、やっぱり方向感が掴めませんね。」
・・・と、専門家のように、
“予想が当たっているかのようなコメント”をしてみましたが、
荒れない相場など、過去になかったと思います。
何かしらの要因があって、毎年どこかで必ずと言っていいほど、相場は荒れています。
ここで考えて欲しいのは『問題は何なのか?』ということです。
「相場が荒れること」が大前提にあれば、荒れることは問題になりません。イメージは想定済みなのですから。
本当の問題というのは、そのときの“投資家としての真理”です。
突如荒れた相場を目の当たりにして、損切りしてしまった投資家は、前週の不安を解消するための行動を後悔し、
今週はその損失を、
「取り返してやろう」
という心理になっている人が多いはずです。
より過去に大きな損失を被った投資経験があれば、その損失を何とか相場で取り返したいと思うでしょう。
しかし、その投資心理では冷静な判断はできません。
きっと、損得勘定(感情)を優先して売買の判断をしてしまうので、良い結果にならないことが多いのです。
相場に拘らず、物事において、人生においても、人間関係においても同じですが、
感情的になった時ほど、残念な結果になりやすいですし、後々、大きな後悔をすることになります。
感情的になった時ほど、一度、深呼吸して、気持ちを落ちつけてから判断するといいです。
急いでも、相場はそんなに変わりませんから。
スピードより、ストレスの掛からないゆっくり投資をお勧めします。
まずはリズムを合わせるように、焦らず行動することです。
また・・・
日本の投資家によるFX取引、
外為市場にとって重要な理由とは
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-02-13/PMUH5E6K50XS01
FXに限らずですが、「ロスカット(損切り)が重要である」と教えられているので、
その投資行動(心理)を利用されているのです。
正に“カモネギ状態”です。
罠に嵌められそうになっているのに本人は気付いておらず、さらに相手にとって有利になるようなものを持っている状態ですね。
短期投資で値動きに翻弄されているかたはお気を付けください。
今日の相場格言 「腹立て売り、腹立て買い、決してすべからず」
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