リスクオン・リスクオフの意味と影響
こんにちは。元ディーラーの佐藤茂利です。
5/15(水)の日経平均株価は2万1,188.56円で引けました。
8営業日ぶりに反発し、令和になって初めて前日比プラスとなりました。
まあ、自立反発といったところでしょうか。
米中貿易摩擦問題で相場は不安定ですが、今回はそういった環境下でのリスクとリターンの話です。
マーケットでは「リスクオン・リスクオフ」という言葉を使って相場解説をしますが、あなたはどのような意味かわかりますでしょうか?
インターネット検索するとたくさんわかりやすい解説がでてきます。
簡単に言うと、相場状況に合わせて、投資資金を移動する状況を指すのですが、今回のような米中貿易摩擦懸念によるリスクを嫌気して保有している株式を売ってキャッシュに変えたり、より安全な投資対象に資産に移すことで、リスクを回避する行動を「リスクオフ」と言うのでしょう。
直近の急落は、ファンドなどの大口投資家のリスクオフ行動が影響しているのでしょうし、それによる下落で個人投資家も更なるリスクを回避するため、手仕舞い(損切り)している状況ですかね。
米中問題と相場のリスク分析に備えておく
では、この米中問題が落ち着けば、相場はまた上昇トレンドに移行するのか?
ということなのですが、それはわかりません。
この懸念材料が払拭されれば、目先リスクオンの動きなる可能性はあるので、一時的には買い戻しから反発するでしょう。
しかし、この米中問題が落ち着いても、他にも懸念材料はたくさんあります。
例えば、ドイツの金融懸念や韓国ウォンの急落なども懸念されます。
あなたもこれらのキーワードでインターネット検索してみてください。
米中の貿易摩擦問題は懸念材料の一つであって、いつ暴落が起きてもおかしくない状況がずっと続いているのです。
ですから、投資をする上では必ず余剰資金で行ない、いつ何が起きても対応できる状態を常に維持しておくことが大切なのです。
暴落を当てようとするのではなく、それに備えておくのです。
投資における資金管理の重要性
今回のような大きな懸念材料があったり、タイミング的にリスクが高い局面であると判断出来たら、投資資金を少なくすればいいのです。
それが『資金管理』と言うものです。
暴落が来そうだから、すべて資金を引き揚げて何もしないというのではチャンスを逸することにもなります。
例えば、日本で言えば、景気減速が明確になり、株価の急落するようなことになれば、10月に予定されている、「消費増税を延期せざるを得ない」ということになります。
そうなると、日本株にはポジティブサプライズになります。
結局、未来に起こることなど、誰にも分からないのですし、時間軸によっては結果が違ってくるかもしれないということです。
リスクばかりではなく、リターンも期待して行動するのです。
自分を信じて、自分で売買の判断できる個人投資家になり、株式投資で心が豊かになる人生にしましょう
今日の相場格言
「買うから下がる、売るから上がる」
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